Starting Point : Meyers Manx
空冷フラット4を搭載したバギーが記録を更新!

▲1967年に開催されたNORRA主催のMEXICAN 1000では、ブルース・メイヤーズが製作したメイヤーズ・マンクス・バギーが見事優勝を飾った。(PHOTO:Meyers Manx)
1967年4月、ホンダの記録に刺激されたカリフォルニアのエンジニア、ブルース・メイヤーズ(Bruce Meyers)は、2台のスクランブラーによって記録されたタイムを破って宣伝に利用したいと考え、フォルクスワーゲン・タイプ1 “ビートル”をベースに製作したメイヤーズ・マンクス・バギーを用いて同じルートを辿った。
“オールド・レッド”と名付けられたこの車両は、CL72スクランブラーの持っていた記録を5時間以上も更新する34時間45分で完走。目論見通り「バギーがバイクに勝った!」という見出しと共に、大々的にメディアに取り上げられたのだ。
こうしてバハ・カリフォルニア半島の記録は4輪・2輪のどっちが速いのか? という論争に発展し、その答えを模索する新たな挑戦者が次々と現れた。
1967年 10月31日、NORRA(NationalOff-Road Racing Association=全米オフロードレース協会)が主催する形で、これらの記録会は“ヨーイドン” で一斉にゴールを目指すレース形式として企画され、オフロードレース「MEXICAN1000」として初開催された。
68台の車両が4つのクラスに分かれて競ったこのレースでは、849マイル(1366キロ)の距離を27時間38分で走り切ったヴィック・ウィルソンとテッド・マンゲルス組が総合優勝を獲得し、メイヤーズ・マンクス・バギーの名が再び歴史に刻まれたのだ。
その後、「MEXICAN1000」は1973年までNORRAによって開催され、オフロードレース会の伝説的な人物であるミッキー・トンプソンや、インディ500の勝者として知られるパーネリ・ジョーンズ、映画俳優のジェームズ・ガーナーなどが参加することでイベントを拡大していった。特にパーネリ・ジョーンズの活躍は顕著で、まさに草創期のBAJA1000を牽引した“レジェンド”と呼ぶのがふさわしいものだった。※次のページに続く






