ユーズドカーの販売だけでなく、修理やレストア、パーツ販売。加えてドラッグレース参戦など、空冷フォルクスワーゲンのスペシャルショップとして知られる「TOA INTERNATIONAL（トーアインターナショナル）」。　2021年6月には神奈川県横浜市から海を望む三浦市の海岸沿いへと店舗も移転。広々とした新店舗は従来通り車両販売から修理・レストアなどに対応。気持ちいのいい海岸線をドライブしながら、ぜひ新店舗も覗いてみよう。

▲美しい海岸線を望む絶好のロケーション。海の向こう側、対岸にあるのが城ヶ島。新店舗は海沿いだが、この城ヶ島が風を遮り、塩害もないという。クラシックカーにも安心のロケーションだ。

三浦半島の南端にある周囲4kmのちいさな島、城ヶ島。海中からそそり立つ美しい海食崖や、手付かずの自然が残る城ヶ島は、関東近県に住む読者にとっては比較的身近な観光地。マグロで知られる三崎港を含めれば、誰もが一度は訪れたことがあるエリアのひとつだろう。

長年、神奈川県横浜市鶴見で営業を続けてきた「トーアインターナショナル（TOA INTERNATIONAL）」が移転、新店舗をオープンさせたのは2021年6月1日。移転先は、美しい宮川湾の海が望めるその三浦市。対岸に城ヶ島を望むというオーシャンサイドのロケーションだ。

▲社屋は1階がショールーム（向かって左）とファクトリー（向かって右）。2階がオフィスやコレクションルームとなっている。NOSの貴重なボディパネルなども在庫しており、レストレーションの際にも心強い存在だ。

横浜・鶴見の旧店舗からは約1時間の距離にあるこの地は、じつは代表を務める向井さんが長年探し求めてきた場所だったという。もともとサーフィンなど、マリンスポーツを楽しんできたことから、いつかは海の見える場所に家を建てたいと考え、条件に見合う土地を探し続けていたそうだ。

2020年、三浦市の海岸沿いに土地を取得、念願の自宅を建築した。しばらくは鶴見の旧店舗まで往復していたそうだが、運良く海岸沿いに店舗に適した大きな土地を手に入れることができ、約500坪という広大なスペースに新店舗を建築。1階にショールームとファクトリー、2階にオフィスやコレクションルーム、ストレージなどのスペースを設けた社屋を完成させ、海を見渡す新ロケーションで営業を開始した。

新店舗には販売車両や豊富なパーツをストックするウエアハウスも完備。広々としたスペースにパームツリーやアンティークサインなどをディスプレイし、まるでカリフォルニアのカーショップのような雰囲気に仕上げている。

また、「トーアインターナショナル」ではフォルクスワーゲン専門誌「HOT VWs」の運営も行なっており、店舗では関連グッズや定期購読の申し込みなどもできる。

▲貴重なヴィンテージサインに囲まれたショールーム。コンディションの良い販売車両が常時ストックされている。

店舗へのアクセスは横浜横須賀道路・衣笠I Cから三浦縦貫道を経由して、高円坊出口より一般道を使って約9km。城ヶ島を目指して走るとわかりやすい。

天気の良いよく晴れた休日、美しい海岸線をドライブしながら、「トーアインターナショナル」へ、ふらっと立ち寄ってみるのもいいだろう。

▲ホワイトとブルーを基調にした「トーアインターナショナル」の店舗。カリフォルニアのようなパームツリーが目印だ。販売車両は屋外にもストック。また、ユーズドのパーツも数多く所有している。店舗反対側の敷地にもウエアハウスがあり、そちらにもパーツや販売車両が在庫されている。

▲販売車両はタイプ3を中心にしながらも、タイプ1、タイプ2など空冷フォルクスワーゲン全般をカバー。修理やレストアなどを担うファクトリーも備えており、車両の購入だけでなく、購入後のメンテナンスもしっかりとサポート。

▲社屋2階部分にあるオフィススペース。ドラッグレースやイベントで獲得したトロフィー＆プラークなど、さまざまなメモラビリアがディスプレされている。

▲2階はオフィスとコレクションルーム、パーツのストックルームなど。コレクションルームには、代表の向井さんが幼少期から集めてきたモデルカーや雑誌のアーカイブなど貴重なコレクションが数多くディスプレイされている。見学したい方は、事前に応相談。

▲タイプ3を中心にしながらも、タイプ1やタイプ2など、空冷フォルクスワーゲン全般をカバーするスペシャリスト。

PHOTO｜KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT｜KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED｜2021
SOURCE｜Cal vol.43

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