ビギナーでも安心して楽しめる、高年式空冷ビートルという選択肢|1976 フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

水冷モデルのザ・ビートルまで含めれば80年間、空冷モデルだけでも半世紀以上もの間、生産が続けられたビートル。その愛らしいデザインは永遠に不滅であり、時が移り変わっても色褪せることのない完成された美しさを誇っている。「FLAT4」では、そんな空冷ビートルを気軽にチョイスできるよう、“走る・曲がる・止まる”に重点を置いて整備を徹底したプログラム「EASY START」を展開している。

フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

▲1976年式という高年式モデルのタイプ1セダン。ホイールもシャンタンイエローのボディカラーに合わせたツートーンカラーで仕上げられている。

1938年にプロトタイプが完成したフォルクスワーゲン・タイプ1は、2003年にメキシコで生産を終了するまで、じつに65年もの長い期間、世界中の人々に愛され続けてきた。水冷モデルにバトンタッチしてからもビートルの名はしっかりと受け継がれ、完成された造形美を現代的にアレンジして販売が継続されてきたのは、ご存知の通りだ。

中でも、初期の空冷モデルは累計生産台数2100万台を数え、そのライフサイクルは異例の長さを誇っていた。日本国内ではドイツでの生産が終了するまで約8万台がヤナセにより正規輸入されており、最終限定仕様であるグローリー・ビートルはコレクターズモデルのひとつとして珍重されている。「FLAT4」が販売した写真のタイプ1も、そのヤナセにより正規輸入された空冷モデル末期の1976年式だ(1976 VOLKSWAGEN TYPE-1 SEDAN)。

1970年台に入ると、フォルクスワーゲンはアメリカ市場での安全基準に対応したストラットモデルの1302や1303を併売して人気を煽ったが、それも長くは続かなかった。やがてストラットモデルはカブリオレを除いて生産を終了し、1976年のセダンモデルではトーションバーモデルのみに整理されている。

フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

▲アルミフェンダーストーンガードやリアデッキリッドレインガード、リアフェンダーマッドフラップなど、フォルクスワーゲン・オリジナルスタイルのアクセサリーが装着されている。

このため現車の1976年式も足回りは旧来のトーションバーサスペンションを採用しているが、一方でエンジンは最高出力40馬力を誇るデュアルポートの1600ccを搭載する上、「FLAT4」製のエアーコンディショナーを加えるなど、日常使用でも十分耐えられる快適な仕上がりとなっているのが特徴だ。

ボディカラーはフォルクスワーゲン純正色のシャンタンイエロー(L-12D)で、同年代に用意されたサンシャインイエローやサターンイエローと比較すると上品な淡い色合い。

内装はコントラストを強めたブラックで統一しており、性別・年齢・シーンを問わない使いやすいカラーリングでまとめられている。

フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

▲エンジンはソレックス製34PICT-3シングルキャブレターを採用した、デュアルポートの1600cc。最高出力は40馬力。

そして何よりもこの1台最大の特徴は、空冷フォルクスワーゲンのスペシャリストである「FLAT4」が、“走る・曲がる・止まる”に重点を置いて整備を徹底した「EASY START」プログラムで仕上げられているということだ。

高年式とはいえ、生産からすでに45年もの歳月を経た個体だけに、徹底的なレストレーションを施せば販売価格はどうしても高額になってしまう。そこで安全性に直接影響しない内外装はほどほどに仕上げ、ブレーキをはじめとした足回りやエンジンなどを徹底して整備することで、手の出しやすい価格帯に抑えたのが「EASY START」だ。

つまり、現車は長く乗り続けられる安心のメカニズムと現実的なプライスタグを両立させた個体といえる。初めての空冷フォルクスワーゲン、または“もう一度ビートルに”というリターンドライバーには特におすすめできる車両といえるだろう。

フォルクスワーゲン・タイプ1 ・セダン

▲完成された造形美が時代を感じさせない空冷ビートル。1976年式はメカニズム的にも安心のできる高年式モデルであり、ビギナーにもおすすめできるものだ。

ABOUT FLAT4|フラットフォーとは
横浜本牧に店舗を構える空冷フォルクスワーゲン&ポルシェの専門店。車両およびパーツ、アパレルや雑貨などを取り扱っている。数々のコレクションモデルも所有しており、店舗1階には厳選された販売車両も展示されている。店舗は首都高速道路の最寄りICからクルマで10分以内。無料の駐車場も用意されている。カークラブ単位で新店舗を訪ねてみても、駐車場に困ることはないだろう。
住所|〒231-0827 神奈川県横浜市中区本牧和田12-4
電 話|045-305-6900(自動音声ガイダンス)
営業時間|月~金:10:00~18:00、土・日・祝日:10:00~19:00
定休日|なし(GW休業、夏期休業、年末年始休業除く) ※日曜日も店頭営業
交通|首都高速道路・新山下ICよりクルマで約8分、首都高速道路・本牧埠頭ICよりクルマで約5分

CONTACT|FLAT4
WEB|https://www.flat4.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Cal Vol.41

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