セマショー 2025(SEMA SHOW 2025)|日産のヘリテージを継承し、現代的に再定義されたパトロール

長年にわたり世界中で信頼を築いてきた日産パトロール。その血統に敬意を払い、現代の技術と情熱で再構築されたのが、Forsberg Racing(フォースバーグ・レーシング)仕様だ。Y60型パトロールをベースに、NISMO製パーツを活用しながら大幅に強化。パワートレーンや足まわり、デザインまで非常に完成度の高い一台に仕上がっている。

▲往年のMobil 1/NISMOデカールをまとったY60型パトロール。車高やタイヤ&ホイールのサイズ感もまた、絶妙なバランスとなっている。

NISMOブースでひときわ注目を集めていたのが、Forsberg Racingが手がけた1990年式日産パトロールだ。ベース車両は、日本国内ではサファリの名で親しまれたY60型。かつて世界中の悪路を制覇してきたこの名車が、現代の技術と情熱によって新たな姿に生まれ変わった。

最大の見どころは、1000馬力を発揮する強烈なパワートレインだろう。搭載されているのは、日産純正のTB48型4.8リッター直列6気筒ターボエンジンで、これにGarrett製タービンやLink ECUを加え、レースシーンにも対応できるスペックに仕立てられている。

▲TB48型エンジンをベースにGarrett製ターボチャージャーやPWR製インタークーラーなどにより最高出力を1000馬力に引き上げたパワーユニット。

足まわりにはNISMO製の専用サスペンションを採用。さらに、17インチのAXIS製ビードロックホイールと、35インチのYOKOHAMA GEOLANDARタイヤを組み合わせ、あらゆる地形に対応できる本格的なオフロード仕様となっている。

エクステリアはクラシックなMobil 1/NISMOグラフィックスで彩られ、LEDヘッドライト、レカロシート、OMPクイックリリースなど、ディテールの一つひとつにまで手が加えられている。見た目は往年のスタイルを踏襲しつつも、その中身は完全に現代仕様のハイパフォーマンスマシンへと進化したこのクルマは、過去と未来が融合したレストモッドの好例といえるだろう。

セマショーでは出展自体が非常に珍しい日産パトロールだが、今回のプロジェクトでは、改めてその素性の良さが認識されたといってもいいだろう。このクルマをきっかけに、Y60型ベースのプロジェクトカーが今後増えていくことに、是非とも大きな期待を寄せたい。

▲足元には17インチのNISMO AXISビードロックホイールと35インチのYOKOHAMA GEOLANDAR M/Tタイヤを組み合わせている。

▲レカロ製スポーツシートにGrip Royal製レザースアリング、OMP製のクイックリリースシステムなど、レーシングスペックのインテリア。

▲フロントにはHOLLEY Retro Bright製LEDヘッドライトとラリーライトバーが装着され、オフロードでの視認性を確保している。

▲リフト量は発表されていないが、NISMO製のサスペンションにより車高も高められている。

Who exactly are Forsberg Racing?
米国カリフォルニア州コスタメサを拠点とするモータースポーツおよびカスタムカービルダー。創設者は Chris Forsberg(クリス・フォーグスバーク)で、彼自身がプロのドリフトドライバーでもある。

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PHOTO|NISSAN
TEXT|Kazutoshi AKimoto 秋元一利
PUBLISHED|2025
SOURCE|Cal Vol.67
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