履いてみてわかるデルタフォース・オーバルの魅力とは

デルタフォース・オーバル|DELTA FORCE OVAL

「南行北走」「東奔西走」……。文字通り、北海道から九州まで毎月日本全国を走り回っているCal編集部。取材の足となっている車両は何度か誌面にも登場させたランドクルーザー・プラドである。10月は、北は北海道、南は九州・阿蘇まで、まさに日本列島を縦断する取材が続いた。2年間走り回ってオドメーターの数字は遂に10万kmに。区切りのいいタイミングとなったこともあり、ここでプラドとの2年間を振り返ってみた。

デルタフォース・オーバル|DELTA FORCE OVAL

▲写真は、昨年大阪港で撮影した編集部のプラド。当時はOPEN COUNTRY R/Tを装着。ちなみに8万kmを超えてもまだ十分に使用できる状態を保っていたのは驚きだ。

ランドクルーザー・プラドを選択した理由

30系アルファードから初めて150系ランドクルーザー・プラドへと乗り換えたのは2018年の暮れのことだ。フルタイム4WDとはいえ、泥濘んだキャンプ場では思うように走ることのできなかったアルファード。地面に近い位置にあるボディパーツもアウトドアには不都合だった。そこで選んだのがランドクルーザー・プラドである。

もともと四輪駆動車専門誌の編集部出身で、ハイラックスやジープなどの“四駆”を何台も乗り継いできた。四駆に乗り始めた頃はフリーホイールハブもまだマニュアル式で、四輪駆動へ切り替える際には一度クルマから下りてハブをロックする必要があった時代だ。

思い出深いのはジープの韓国製ノックダウンモデルのコランドだ。ノンパワーのステアリングに33×12.5のタイヤを組み合わせた車両は、走っている間はいいが、停車状態でステアリングを切るのが大変で、駐車するのにもひと苦労する1台だった。

20世紀後半にそんな四輪駆動車を何台も愛車にしてきたが、ここ20年ほどはシボレー、ダッジ、フォルクスワーゲン、ポルシェなど欧米のクラシックモデルばかりを乗り継いでいた。

プラドはこうした趣味系の愛車とは別の存在として、あくまでも日常使用の仕事用としてアルファードから乗り換えた車両だ。

1台目の150系プラドは2.7リッターのディーゼルターボ。ディーゼルを選んだのは取材で日本全国へ移動するため、ランニングコストを考慮したため。ガソリンエンジンよりもパワフルであったことも選択する理由となった。

案の定、1年半で8万kmを超えたこの150プラドは、2020年の暮れに現在の特別仕様車ブラックエディションへと乗り換えることになった。

「DELTA FORCE OVAL(デルタフォース・オーバル)」を装着したのは、この2台目のプラドからだ。1台目に続いてディーゼルエンジンをセレクトしたが、マイナーチェンジにより、ブースト圧を高めて出力をあげたエンジンは、さらに快適な移動を約束してくれる車両であった。

ブラックエディションという限定車でもあり、足元のDELTA FORCE OVALとのコーディネイトも良かった。

デルタフォース・オーバル|DELTA FORCE OVAL

▲サイドウォールまでデザインされたブロックパターンにより、見た目も大幅にワイルドなTOYO TIRES OPEN COUNTRY M/Tを装着した際のもの。M/Tは舗装路面でのロードノイズの大きさを気にする方もいるかと思うが、おそらく多くのオーナーが「想像よりもずっと静かだった」と感じるはずだ。

足元にはDELTA FORCE OVALと
OPEN COUNTRY M/Tの組み合わせ

DELTA FORCE OVALに組み合わせたのは、当初はTOYO TIRESのOPEN COUNTRY R/Tである(現在はOPEN COUNTRY M/T)。サイズは純正タイヤと同じ。じつはガレージの室内高の関係で、ルーフキャリアを取り付けるとガレージシャッターの隙間がギリギリとなり、リフトアップもタイヤのインチアップもできないという事情があった。

このDELTA FORCE OVALだが、街中でも装着車両をよく見かける人気のホイールでもある。多くの人がチョイスする理由をオーナーの視点で想像すると、デザイン性はもちろんだが、じつはメンテナンス性のしやすさにも人気の要因があるのではないかと思う。

DELTA FORCE OVALはホイールの外周に沿ってぐるりと1周グルーブ(溝)が彫り込まれ、その内側にディスク面が備わっている。

ディッシュ部にはセンターキャップから放射状に12のホール(穴)が空いているのだが、少なくともプラド用の17インチ・サイズでは、これらのすべての部分に十分なクリアランスがあり、指やブラシを使って簡単に洗浄できる構造になっている。

グルーブ(溝)部分は人差し指とウエスを使って拭き上げるのにちょうどいいサイズ感。仕事柄、自分のクルマも洗車する機会が多いが、車体本体は洗車機で洗えてもホイールそのものは機械ではなかなか綺麗に仕上げられない。結局、手や指を使って細かな部分の汚れを拭き取るしかない。

その点、DELTA FORCE OVALはとてもメンテナンスのしやすい形状なのだ。どんなに美しいデザインのホイールでも、走行するたびにブレーキダストなどで汚れが付着していく。だからこそ、容易に洗浄のできるホイールというのは、オーナーにとってはありがたい存在でもあるのだ。

ちなみに編集部のプラドにはマットブラックを選んだが、この色も汚れが目立たないチョイスであった。

さて、10万kmを超えた2台目の150後期プラドだが、まもなく限定モデルのマットブラックエディションへと入れ替えの予定。3台目となる150プラドがまもなく納車予定だ。足元のセットアップはそのままとなるが、今回はボディカラーもブラックをチョイスしたので、DELTA FORCE OVALと組み合わせるのが楽しみだ。取材先で見かけたら、ぜひお声がけいただきたい。

デルタフォース・オーバル|DELTA FORCE OVAL

▲北海道と共に年に数回は遠征している九州。こうした遠方への取材が走行距離の伸びる要因だ。

ABOUT DELTA FORCE|デルタフォースとは
「デルタフォース」はフォースが企画・製作するアルミホイール。「オーバル」はその商品名だ。17インチを中心に主にSUV向けのPCD・インセットを取り揃えており、適合車種は150プラド、デリカ、ジムニー(シエラ含む)、ハイラックス、FJクルーザーなど幅広い。輸入車ではジープ・ラングラー用も用意されている。また、ワンボックスではハイエース専用モデルもラインナップしている。

CONTACT|DELTA FORCE(WHEEL)
WEB|https://www.force-wheels.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTOS
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.49

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