FLEXハイラックス“ロッコ”仕様|さりげなく佇む姿に騙されてはいけない、通好みのカスタム・コンプリート

FLEXハイラックス“ロッコ”仕様

マイルドにカスタムされただけのランクル“ロクマル”とハイラックス……。思わず見逃してしまいそうな2台だが、片やタイ版「Rocco(ロッコ)」仕様へとフェイスチェンジしたハイラックスのコンプリートカスタム。もう1台も100系ランドクルーザーを独自のフェイスコンバージョンキットでカスタマイズしたリノカ106である。お馴染みの106はまだしも、ハイラックスのカスタムを一瞬で見抜いた人はかなりのマニア。完成度の高い“只者じゃない”2台は、共に「FLEX」でカスタマイズされた車両である。

FLEX リノカ106

▲大型化されたフロントグリルはブラックアウト。アイラインに沿ったLED やバンパー下側が迫り出した独特なデザインが「Rocco(ロッコ)」仕様の特徴。写真左はリノカ106。

2015年のワールドプレミアから2年の期間を置いて、日本国内では2017年から発売が再開されたトヨタ・ハイラックス。国内ではダブルキャブのみと選択肢は狭められたが、年間6000台を超えるペースで売れ続けている。

特に昨年実施されたマイナーチェンジ以降はさらに人気に拍車がかかり、セールスも倍増する勢いだ。新車のセールスが好調であれば、比例してユーズドカーとして中古車市場に出回る車両も増加する。結果的に値ごろ感も強まり、カスタムのベースとしても選びやすくなる。

ランドクルーザーやハイエースの専門店として知られる「FLEX」も、じつは新車のGRスポーツからユーズドまで、ハイラックスに関しても豊富な在庫を取り揃える。しかも、食指をそそられるのは国内仕様とはデザインの異なるタイ仕様にフェイスチェンジされたコンプリートカスタムまで揃うという点だ。

FLEX ハイラックス

▲「FLE X」でカスタムされたコンプリートカーのハイラックス。わずかにリフトアップした足回りや、ディーン・クロスカントリーホイールなど、“やり過ぎない”マイルドカスタムだが、じつは大胆にもフロント周りをタイ版の「Rocco」仕様へとコンバージョンされている。

ご存知のように現行ハイラックスはタイのサムロン工場で生産されており、日本市場へ逆輸入する形で販売されている。タイの交通ルールは日本と同じ左側通行、車両も右ハンドル車となるため、タイ国内向けに生産されたハイラックスは大幅な変更を受けずとも日本仕様へと修正できるという。

しかしながら、細かな仕様において日本国内仕様と異なっている部分も多い。フロントフェイスのデザインも、タイ仕様はグリルが大型化され、バンパーの下端も大きくせり出すなど迫力のあるデザインでまとめられている。

タイ版のハイラックスは「HILUX REVO」と呼ばれており、このうちスポーツグレードは「GR SPORT」と「Rocco(ロッコ)」の2種類。「FLEX」では後者の「Rocco(ロッコ)」仕様へとフェイスチェンジすることができる、コンバージョンキットを取り扱っている。

現車はその「Rocco(ロッコ)」仕様へとカスタムされたカスタムコンプリートだ。足元は定番のディーン・クロスカントリーにBFG オールテレーンの組み合わせ。JAOS 製サスペンションキットにより、車高もわずかにリフトアップ。

あくまでも日常使いを意識したマイルドカスタムだが、ハイラックスオーナーならば、国内仕様とは異なるフロントフェイスに一瞬で気がつくことだろう。お馴染みのリノカ106とともに、「FLEX」ならではの個性を際立てる1台である。

ABOUT FLEX|フレックスとは
全国に50店舗以上を構えるハイエース、ランドクルーザーを中心にした専門店。新車・中古車はもちろん、独自にカスタムを施したコンプリートカスタムカーの「リノカ」シリーズなど、高い技術力を背景にしたユニークで個性あふれる車両の製作・販売も行っている。また、オリジナルのキャンピングカー製作にも力を入れている。

CONTACT|FLEX
WEB|https://www.flexnet.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Cal Vol.43

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