セマショー 2025(SEMA SHOW 2025)|V6ツインターボ搭載で現代に蘇った 伝統と革新を融合したランドクルーザーFJ60
- 2025/11/21
- CAR
- SEMASHOW2025, セマショー2025

クラシックSUV の象徴的存在であるランドクルーザーFJ60が、思いもよらぬ進化を遂げて戻ってきた。セマショーで披露されたのは、見慣れたシルエットに秘められた、トヨタの手がけるレストモッド。懐かしさと最新技術が交差するその一台に、世界中の目が集まった。

▲FJ60は1981年に北米市場に投入されたランドクルーザーのワゴンモデル。快適性と耐久性を兼ね備え、都市部からアウトドアまで幅広く支持された。現在でもクラシックSUVとして高い人気を誇り、レストアやEVコン
バージョンのベース車としても注目されている。
トヨタは2025年のセマショーにて、TurboTrail Cruiser(ターボトレイルクルーザー)と名付けられたコンセプトモデルを発表した。
このクルマは1985年式のランドクルーザーFJ60をベースにしており、クラシックな外観を維持しつつも、現代のテクノロジーを融合させた意欲的なプロジェクトである。最大の特長は、現行型タンドラに搭載されている3.4リッターV6ツインターボi-FORCEエンジンを搭載している点だ。
今回は純正の5速トランスミッションのベルハウジングとドッキングさせるために、マウントやアダプタープレートを機械加工。オイルパンもFJ60のシャシーレイアウトに合わせて再設計され、専用のエキゾーストシステムも取り付けられている。
この結果、ターボトレイルクルーザーはオリジナルの2F型エンジンの2倍近い出力を誇る389馬力、最大トルク約650Nmを得ることになった。

▲外装は当時の純正カラーをPPG製シルバー147でペイントされ、往年の雰囲気を巧みに表現している。
この力強い走りを実現するために、足まわりには35インチタイヤと1.5インチのリフトアップ、フロントシャックルのリバーサルなどのカスタムも施されている。
このプロジェクトは単なるレストアではなく、トヨタの「マルチパスウェイ戦略」の一環として位置付けられているもの。EVやハイブリッドといった電動化技術が進む中でも、内燃機関車が依然として有効な選択肢であるという姿勢を示しているものだ。
トヨタが掲げる多様なモビリティの未来像を象徴する一台は、過去の名車に最新技術を融合させることで、新たな魅力を創出し続けるトヨタの挑戦でもある。まさに、クルマ文化の奥深さを改めて感じさせるものであった。

▲インテリアにはJBL製オーディオやアルパイン製ナビを組み込み済み。内装は当時のデザインを色濃く残したものとなっている。なお、トランスミッションは5速マニュアルだ。

▲エンジンにはオリジナルのマウントポイントに近い位置にヒートエクスチェンジャーを取り付け、ターボチャージャー付きエンジンの冷却能力を高めている。また、カスタムワイヤーハーネスにより、エンジンマネジメントシステムに接続、純正品質のドライビングアビリティを確保している。
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PHOTO|トヨタ自動車
TEXT|Kazutoshi AKimoto 秋元一利
PUBLISHED|2025
SOURCE|Cal Vol.67
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