エレガントな佇まいに惚れ込んで足を踏み入れたオールド・メルセデスの世界|VINTAGE LIFE

MERCEDES-BENZ 280SE COUPE 3.5|メルセデスベンツ 280SE クーペ 3.5

ヴィンテージカーにはどれも共通した魅力があるのだろうか。1963年式のシボレーから1969年式のメルセデスへと、躊躇なく愛車を乗り換えたという田中さん。聞けば無類のクルマ好き。欧米のさまざまなモデルを愛車にしてきたというから驚く。昨春手に入れたという280SE クーペには、はたしてどんな魅力が隠されているのだろうか。

MERCEDES-BENZ 280SE COUPE 3.5|メルセデスベンツ 280SE クーペ 3.5

▲フルサイズのアメ車も軽々と飲み込む大きなガレージに格納された280SEクーペ。

愛車として乗り継いできたクルマは、なんと40台以上を数えるという田中伸行さん。直近では1963年式シボレー・インパラから乗り換えたのが、写真のオールド・メルセデスだ。

アメリカ車好きが高じて、やがてアメリカン・カルチャーに魅入られるようになり、そこからさらにハンバーガーの世界へと足を踏み込んだという田中さんは、2016年にJR立川駅から程近い場所に「オールドニューダイナー」を立ち上げた。

看板メニューのハンバーガーはどれも自慢の逸品。一つひとつ手仕込みで作り上げたメニューは専門誌にも取り上げられるほどとなり、瞬く間に人気店へと成長していった。

そんな忙しい仕事の傍ら、ほっと一息つけるのが愛車を運転している時だという。

MERCEDES-BENZ 280SE COUPE 3.5|メルセデスベンツ 280SE クーペ 3.5

▲田中さんの愛車は、しっかりと張りのあるシートや、割れや反りのないダッシュボードなど、ディテールの一つひとつに丁寧なレストレーションの跡が伺える一台だ。

昨年の春に納車されたという現在の愛車は、前オーナーがレストアをしながら17年間も所有していたという丁寧に使われてきた280SEクーペで、エンジンもトランスミッションもオーバーホール済み。

黄金期のアメリカ車と比べると小ぶりで乗りやすく、しかもエレガント。内装の質感なども、いかにもメルセデスベンツらしい贅を凝らした作りとなっているのがお気に入りだという。

3.5リッターV型8気筒エンジンは現代の交通事情下でもストレスを感じないほどパワフル。どんなに古くても大抵の部品は手に入るというのも、田中さんにとっては嬉しい誤算だった。

「気兼ねなく乗れるサイズ感と、オシャレな雰囲気。このクルマはアメリカ車とはまた違った魅力のあるヴィンテージですね」。

数多くのクルマを乗り継いできたからこそ感じる、オールドメルセデスの魅力。田中さんの愛車遍歴にまた、記憶に残るような素晴らしい一台が書き足されたようだ。

MERCEDES-BENZ 280SE COUPE 3.5|メルセデスベンツ 280SE クーペ 3.5

▲2ドアクーペのエレガントな佇まい。この28SEクーペは、当時アメリカ市場を意識して作り込まれた部分も多い。

OWNER_YUKINOBU TANAKA
ハンバーガーを中心としたフードメニューを掲げる「オールドニューダイナー」のオーナーシェフ。数々の愛車を乗り継いできた根っからのクルマ好きで、かつて自らプロデュースしたローライダーでアワードを獲得したこともあるほどだ。

CONTACT|OLD NEW DINER
WEB|https://www.oldnewdiner.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Cal Vol.52

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