セマショー 2025(SEMA SHOW 2025)|スバル・ブラットがドリフトマシンとして復活
- 2025/11/21
- CAR
- SEMASHOW2025, セマショー2025

ジムカーナの“次なる舞台”は南半球だ。砂煙と夕陽が特長的なアウトバックを背景に、“Hoonigan(フーニガン)”が新たなるドリフトマシンを生み出した。今、ここに蘇るのは、名車スバル・ブラットだ!

▲フルカーボンのボディは、面とエッジで量感を整えたプロポーション。1978年型の素性を残しつつ、空気の通り道だけを極端に強調している。
セマショーで世界初公開されたスバル“Brataroo 9500 Turbo”は、1978年式のスバル・ブラットをベースに、VermontSports Carが専用設計した軽量ワイドボディと最新安全基準のロールケージを備えた競技用車両だ。
オーストラリアでも、ドリフトやバーンアウトなど、派手で反社会的とされる走りを指す“フーニガン”の人気が高く、スバルと共同してこのクルマが誕生した。
この車両はコンセプトアーティストのKhyzylSaleem(カイザル・サルーム)がデザインを担当し、1970年代のスバル・デザインをモチーフに、オーストラリア・アウトバックの夕焼けをイメージしたカラーや、カンガルーをモチーフにしたグラフィックスなど、遊び心を纏うエクステリアが特長となっている。

▲水平基調の造形に、可変式の巨大な翼を据えたスバル“ブラット”。視覚的な安定感と回転のキレを同居させ、着地後の一瞬まで絵になる背中だ。
パワーユニットは2.0リッター・ターボ・水平対向6気筒エンジンで、その最大出力はなんと670馬力(!)。駆動方式はAWDで、SADEV製6速シーケンシャルシフトとモータースポーツ用デフも装備する。
もっとも、このクルマ最大のポイントはアクティブエアロだろう。これはフロントフェンダーのルーバーを前後に可動させ、前後のバランスを制御するというもの。さらにリアには2種の可変ウイングを設け、いずれも角度調整可能としている。
まさに、どんな環境下でも、車両の安定性を確保できる装備だ。
なお、足元にはKMC鍛造モノブロック18インチにYOKOHAMA ADVAN A052/APEXの組み合わせ。内装はカーボンダッシュにフラックス複合材の木目を配し、純正ラジオやCB、再利用したHVACノブでアクティブエアロを操る。亡きケン・ブロックの後を担うトラヴィス・パストラーナは「これまでで最狂」と断言。ケン・ブロックの精神を継ぐ最新作『Aussie Shred』は12月初旬、フーニガンのYouTubeで公開予定だ。

▲アウトバックの夕景を思わせる階調に、遊び心のシンボルを散らしたデザイン。懐古ではなく“現在形のレトロ”として、スバルの記憶を軽やかに更新している。

▲スバル・ブラットは1978年に登場した小型ピックアップトラック。主にアメリカ市場向けに開発されており、荷台に後ろ向き設置されたジャンプシートを備えたユニークなデザインが特長的だった。4WDを採用し、オフロード性能も兼備。レジャー用としても人気を集め、近年ではクラシックカーとして再評価されている。
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PHOTO|HOONIGAN
TEXT|Kazutoshi AKimoto 秋元一利
PUBLISHED|2025
SOURCE|Cal Vol.67
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