クラシック・フォルクスワーゲンで 楽しむアウトドアライフ|1969 フォルクスワーゲン・タイプ 3 ・ノッチバック・オートマチック
クラシックフォルクスワーゲンの中でも、フロントディスクブレーキや3速ATなど、近代的なメカニズムを搭載したタイプ3(TYPE III)。積載スペースも多いため、日常使いも可能な現実的な選択肢のひとつでもある。
フォルクスワーゲン・タイプ3は、1961年に登場。タイプ1と同じ2400mmというホイールベースに、ノッチバック、ヴァリアント(スクエアバック)、ファストバックという3種類のボディを組み合わせた2ドアモデルである。
結果的に市販には至らなかったが、当初はコンバーチブルモデルも開発されるなど、より幅広い用途をカバーすることを目的としていた。タイプ1とはまた違った魅力を携えたクラシックモデルなのだ。
RRレイアウトを筆頭に基本的な構造はタイプ1同様だが、サスペンション、エンジン、トランスミッションなどはより現代的にアップデートされており、フューエルインジェクションやオートマッチック・トランスミッションなど近代的なメカニズムが組み合わされていたのも、タイプ3の特徴のひとつである。
意外にも積載性能に優れたタイプ3ノッチバック
ここで紹介するノッチバックは、いわゆる2ドア・セダンのモデルで、フューエルインジェクションよりも扱い易いソレックス製キャブレターを組み合わせた1600cc空冷水平対向4気筒エンジンを搭載。
これにAT限定免許でも運転可能な3速オートマッチ・トランスミッションを組み合わせており、クラシック・フォルクスワーゲンの中でも「運転者を限定しない」希少な1台となっている。
タイプ3は日常での使い勝手も良く、荷物の積載性能においても優れている。3ボックス型のノッチバックモデルも、じつは車体の前後に2つのトランクルームを備えており、荷物の多いアウトドアやキャンプでの利用にも対応できる。
ちなみに後部セクションは空冷エンジンの収まるエンジンルームをコンパートメントにより区分けした上で、上部にトランクルームを確保した2層式構造。
⼀般的なものよりも浅底にはなるが、フォールディングチェアやテーブルなど、アウトドア・ファニチャーもしっかり収納できる。フロント側のトランクスペースも合わせれば、ソロ&デュオキャンプ程度の荷物なら十分収納できるだろう。
現車の1969年式はショートノーズモデルの最終モデル。ブーメランタイプのフロントフラッシャーなどディテールにも特徴のあるヨーロピアンモデルだ。
クラシックなスタイルながらも日常使用でも安心できる1台は、運転の苦手な初心者や女性でもステアリングを握ることができる。この機会にぜひクラシックフォルクスワーゲンの世界へ足を踏み入れてみてはどうだろうか。
ABOUT FLAT4|フラットフォーとは
横浜本牧に店舗を構える空冷フォルクスワーゲン&ポルシェの専門店。車両およびパーツ、アパレルや雑貨などを取り扱っている。数々のコレクションモデルも所有しており、店舗1階には厳選された販売車両も展示されている。店舗は首都高速道路の最寄りICからクルマで10分以内。無料の駐車場も用意されている。カークラブ単位で新店舗を訪ねてみても、駐車場に困ることはないだろう。
住所|〒231-0827 神奈川県横浜市中区本牧和田12-4
電 話|045-305-6900(自動音声ガイダンス)
営業時間|月~金:10:00~18:00、土・日・祝日:10:00~19:00
定休日|なし(GW休業、夏期休業、年末年始休業除く) ※日曜日も店頭営業
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CONTACT|FLAT4
WEB|https://www.flat4.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.45
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