セマショー 2026(SEMA SHOW 2026)|800ドルの放置車両がSEMAの主役に! 575馬力のV8を積んだフォードF-250
- 2026/11/6
- CAR
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華やかなショーカーが並ぶSEMAショーには、巨額の予算を投じたプロジェクトばかりでなく、個人の情熱から生まれた作品も数多く登場する。最新の技術を惜しみなく投入しながらも、古き良きアメリカ車の魅力を失わない。そんなクルマづくりの醍醐味を感じさせる一台が、来場者の視線を集めていた。
今回のSEMAショーで、フォード・レーシングブースに展示された1985年式フォードF-250は、オレゴン州クラマスフォールズで自動車修理/レストアショップを営むマット・ジョンソンが製作した車両だ。
このクルマは、もともと牧場で長年放置されていた車両で、彼はベース車として、800ドルで購入したという。
製作のきっかけは、ジョンソンがフォード・レーシングに持ちかけたエンジンスワップの相談だった。当初はF-250ではなく、ランドクルーザーFJ40に2.3L EcoBoostエンジンを搭載する計画だったが、フォード側から別の大排気量エンジンを使う提案があり、「それならフォード製トラックに搭載すべきだ」とジョンソンは考え、計画を変更。「もしフォードが1985年に高性能オフロード仕様のFシリーズを製造していたら」というコンセプトのもと、F-250をベースにしたプロジェクトが始動した。
エンジンにはフォード・レーシング製460cu.in.(約7.5L)V8のクレートエンジンを搭載、最高出力575馬力、最大トルク575lb-ftを発生させている。
足まわりにはCarrick Customsが手がける改良型ツイン・トラクションビーム(TTB)サスペンションを採用。オリジナルのシャシーを生かしながら、高性能なアフターマーケットパーツを組み合わせた。
小さな町のガレージで、友人たちの協力を得ながら進められたプロジェクトは無事完成。フォード・レーシングのSEMAショーブースを飾るまでに発展した。
じつは、ジョンソン自身が、若かりし頃に同型車を日常の足として愛用していたことがあったという。妻にプロポーズしたのも、かつてのF-250の車内だった。
こうして、ブースの中央に展示された1台のフォードF-250には、マット・ジョンソンの特別な愛情が注がれていた。SEMAショーの出展車両には、1台1台にそれぞれの製作ストーリーがあるのだ。
【セマショー2026記事一覧】
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PHOTO|Ford Motor Company
TEXT|Kazutoshi AKimoto 秋元一利
PUBLISHED|2026
SOURCE|Cal Vol.73
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