セマショー 2026(SEMA SHOW 2026)|12年ぶりにSEMAへ帰ってきた Ringbrothersの傑作モデル “RECOIL”
- 2026/11/6
- CAR
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一度完成したクルマに、終わりはあるのだろうか。時を経ても見る者を惹きつける作品には、流行やスペックだけでは語れない魅力がある。かつて鮮烈な印象を残した一台が、再びスポットライトを浴びる。その姿から見えてくるのは、年月を重ねても揺るがないクルマづくりへの情熱と、美しさを追求する飽くなき探究心だ。
アメリカ・ウィスコンシン州を拠点とするRingbrothers(リングブラザーズ)は、マイクとジムのリング兄弟が率いるカスタムビルダー。「レストモッド」の世界ではよく知られている著名な存在で、大胆なデザインと緻密なモノづくりを武器に数々のアワードを獲得。毎回、SEMAショーでも大きな注目を集めており、今年もポンティアック・テンペスト・コンバーチブルをベースにした新作「ビリー(BILLIE)」と、12年ぶりに展示された「リコール(RECOIL)」の2台を出展した。
「ビリー」については後述するとして、まずは写真の「リコール」について触れていこう。
このクルマは、アメリカンマッスルの黄金期を象徴するモデルである、1966年式シボレー・シェベルをベースにしており、ご覧のように内外装共に徹底的に作り込まれた一台だ。
エンジンにはWegner Motorsportsが製作したGM製LS7を搭載。さらにWhipple製スーパーチャージャーを組み合わせることで、最高出力980馬力という驚異的なパワーを発揮している。
もちろん、見どころはエンジンだけではない。エクステリアには銅繊維を織り込んだカーボンファイバー製ボディパーツを採用し、Glasuritの特注カラー「Sand Storm」で仕上げられている。独特の質感を持つボディと、足元を引き締めるHRE製鍛造ホイールの組み合わせも、「リコール」の大きな特徴のひとつになっている。
インテリアも見どころが満載だ。室内は航空機のコックピットを思わせる無骨なデザインで統一されている。なかでも目を引くのが、金属製の専用シートだろう。スチールパイプと穴あきアルミパネルを組み合わせた独特の構造で、身体が触れる部分にのみレザー製クッションを配置している。5点式レーシングハーネスも備わり、レーシングマシンさながらの雰囲気だ。ドアパネルにも穴あき金属板を用いるなど、細部まで徹底した作り込みが光る。
2014年のデビューから12年。再びSEMAの舞台へ帰ってきた「リコール」は、時代を超えて色褪せないカスタムの魅力を伝えてくれる一台といえる。事実、SEMAショーの会場では、最新作「ビリー」との競演が大きな注目を集めていた。
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PHOTO|Ringbrothers
TEXT|Kazutoshi AKimoto 秋元一利
PUBLISHED|2026
SOURCE|Cal Vol.73
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