倉庫の一角で夜な夜な作り上げた、自転車みたいにシンプルなカスタム・カブ|みんなのDIYライフ

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シンプルにしたくて徹底的に不要なものを取り外していったというホンダ・カブ。市販のウインカーとシートは取り付けているが、ハンドル周りの溶接やエンジンのボアアップなどは倉庫の一角で地道に仕上げていったもの。そんなカブのカスタムを楽しむ細川さんを訪ねた。

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▲レッグシールドを外したらメーターやシリンダーが固定できなくなってしまい、余計な作業がかなり発生したというカブ。大変だったのは配線類。ワイヤー類を含めて、もっときれいにフレームの中へインストールしたかったそうだ。

「帯広にカブのカスタムショップはないんですよ(たぶん)」と笑うのは北海道帯広市に住む細川さんだ。

インスタで見かけたカスタムショップのカブに憧れて、最初は出来上がったバイクを購入しようとも思ったそうだが、残念ながら地元にはカスタムショップがみつからなかった。そもそも帯広の周辺ではカブだって滅多に走っていないそうで、カスタムベースを見つけるのにも苦労したという。

知人を辿ってなんとか20年前に生産されたカブを見つけ、7万円で譲ってもらったのは昨年のこと。購入後すぐに自分でバラしてカスタムを開始。テーマは自転車みないにシンプルなカブ。

レッグシールドを手始めに不要なものをすべて撤去していくと、気分も盛り上がってきた。

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▲ハンドルバーは純正のグリップエンドと市販のハンドルバーを溶接して仕上げたもの。ウインカーとシートは社外品のカスタムパーツ。ヘッドライトは農業用倉庫内に保管してあったフォード製トラクターのものを流用している。

ところが、バラしたパーツの中から必要なものだけを選んで配線をし直すのにひと苦労。原付バイクだからとなめてかかったのは、大いなる反省点になったという。

その後はヤレた感じのベージュでリペイント、市販のカスタム・シートを装着。エンジンはキットを組み込んで排気量を75ccにボアアップし、キーシリンダーはまるごとシート下へリロケートした。

作業は実家の農機具小屋で行い、仕事が終わると小屋の片隅にあるトラクター用の工具を使って夜な夜な作業に没頭。1ヶ月近くの日数を要したが、カスタムは一応の完成となった。

「まだまだ直したい部分はあるんですが、僕のカブを見て友達もハマってしまい、今はその友人のカブの作業にかかりっきりなんです」。

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▲屋外には3年前に作ったというピザハウスもある。材料は自宅の畑に生えていた木。家まで運んで、なんとドライバーで樹皮を剥いて丸太に仕上げたという。基礎を作ってから重機で丸太を吊って建築した後、ピザ窯も製作した。

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▲最近のDIY作品は自室のベッド。枕木を使った照明も自分で考えたリメイクDIY。

OWNER_KOTA HOSOKAWA
DIY LIFE北海道帯広在住の細川さんは、実家の農業用倉庫の中で夜な夜なカブのカスタムに勤しんでいる。目指すのは自転車みたいにシンプルなカブ。やっと出来上がったバイクに友人も触発され、今では2台のカブが倉庫の一角に並んでいる。Instagram @ko_ta.15

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PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal vol.47

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