露天とレンタルガレージで作り上げた、ベース車が想像できない壮絶カスタム|みんなのDIYライフ

ベース車が想像できない壮絶カスタム

昔からクルマいじりが大好きだったというオーナーが自ら板金塗装を繰り替えして完成させたのが、ご覧の愛車。日々進化するクルマはまだまだ完成には至らず、今後は屋根の一部を切り抜いてキャンバストップ化することを予定している。

ベース車が想像できない壮絶カスタム

▲ボディサイドの造形から、ベースカーを想像する人もいるだろう。車高を下げると意外にも2BOXのステーションワゴンのように見えるから不思議。左右にはKカスタム風のレイクパイクも装着されている。

クルマやバイクを自分でカスタムするのは決して珍しいものではないが、たいていはボルトやナットを使ってボディには無改造で取り付けのできるボルトオンパーツがほとんどだ。車体に加工を加えると売却時の査定に影響するし、元に戻すことも難しくなる。ましてや鈑金塗装ともなれば、そもそも技術的な問題からも素人が簡単に手を出せる領域ではなくなってしまう。

ところが、中には自分で鈑金塗装を行い、色や形さえも自由に変えてしまうという人もいる。ここで登場するKUNIKAZUさんもまた、自らの手で愛車を徹底的にカスタムしてしまったひとりだ。

エメラルドグリーンとホワイトで塗り分けられたツートーンカーラーの愛車は、じつは4回目の塗り替えで現在のカラーリングになったというもの。クラシカルな丸目のヘッドライトとメッキのグリルは軽自動車のダイハツ・ミラジーノから流用し、あらかじめFRPで成形したパーツと組み合わせている。

ベース車が想像できない壮絶カスタム

▲リアセクションはライセンスプレートボックスをバンパー下にリロケーション。こうしたカスタムはすべて車検に影響しない範囲で行なっているそうだ。

出来上がったフロントセクションをオリジナルのボディに組み合わせて、最後に塗装。文字に書けばわずか数行の出来事だが、波打ったり・艶が退けたりすることもなく、平滑で艶やかな面を出すのは簡単な作業ではない。

本職は建機のメカニックというKUNIKAZUさん、仕事柄スパナやレンチはお手のものだろうが、見様見真似、独学で培ってきたという鈑金や塗装の技術もまたお見事である。

5年前に手に入れたというこのクルマは、納車と同時にカスタムを始め、昨年末に現在の形まで進化。時には露天の敷地でサンダーとパテ、溶接機を使いながらボディメイクすることもあったというから、その作業環境にも驚かされる。

さて、こうして出来上がったKUNIKAZUさんの愛車だが、果たしてそのベース車両を当てることはできるだろうか。ちなみに元のクルマはこの車高からは想像できないが、国産のSUVである。

ベース車が想像できない壮絶カスタム

▲ピストライプなどのハンドサインも自己流DIY。ボンネットは基本的にオリジナルで、フロントセクションの方を上手に成形してプレスラインに合わせている。オーナーKUNIKAZUさんによれば、カリフォルニアをイメージした作品だという。

ベース車が想像できない壮絶カスタム

▲自作したショーボードはサーフボードを流用したもの。

OWNER_KUNIKAZU
ベース車が想像できない壮絶カスタム5年前に手に入れた国産SUVをベースカーとして、自ら板金塗装を加えた仕上げたお手製のカスタムカー。ボディカラーは赤×白→黄色→黄×白という変遷を経て、現在のエメラルドグリーン×ホワイトに落ち着いた。まだまだ完成ということもなく、「気分が変わればまた色を塗り替えたい」というオーナーは、「乗る」だけで満足せず、「塗る」のも楽しんでいる。Instagram @_sweetybox_

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PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal vol.47

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