フェラーリの名車をフェラーリで再現!?
- 2023/11/22
- CAR
- SEMA SHOW 2023, 2023 セマショー, 2023 SEMA SHOW, セマショー2023
広大なセマショーの会場には来場者が会場間を効率よく回れるような様々な仕掛けが用意されており、センターホールとサウスホールの間にはショートカットのできる通路「TOYO TIRES TREADPASS(トーヨータイヤ・トレッドパス)」が設けられている。
30台もの車両が展示されたこのカスタムカーギャラリーにおいて、注目を集めていたのが写真の1台。2008年型フェラーリ612スカリエッティをベースに、名車250テスタロッサをイメージして製作されたフルカーボンボディのカスタムカーだ。
フェラーリ250テスタロッサは1958年からのワールド・スポーツカー・チャンピオンシップ用に製作されたレーシングカーで、フェラーリ・ワークスが使用した純レーシングカー以外にも19台の市販モデルが販売されたとされている。
この250テスタロッサはポンツーンフェンダーと呼ばれる独特なデザインが特徴で、クラシックフェラーリの中でも極めて美しいスタイルを持つことから、クラシックカーオークションでもトップクラスの金額で取引される希少モデルだ。
一方のフェラーリ612スカリエッティは、2004年に登場した2+2シーターの2ドアクーペボディにV型12気筒エンジンを搭載したFRモデル。
「スカリエッティ」というモデル名は、フェラーリのレーシングカー製作を手がけてきたカロッツェリアのオーナー、セルジオ・スカリエッティに由来する。じつは前述したフェラーリ250テスタロッサもまた、「スカリエッティ」作である。
このフェラーリ612/250テスタロッサはハンドメイドによるボディワーク、ワンオフのフルカーボンファイバーキット、ガラス製のスクリーン、F1からインスピレーションを得たデザインなどが盛り込まれており、製作は著名なアーティストからカスタムかービルダーへと転身したジョン・サーキシャンによるものだ。
SPECIFICATIONS | |
BOOTH | TOYO TIRES |
MODEL | 2008 FERRARI 612/250 TESTAROSSA |
OWNER / BUILDER | JOHN SARKISYAN |
【出展車両などの詳細は以下のセマショー2023リンク集を参照ください】
https://calog.net/archives/tag/2023-sema-show
ABOUT SEMA SHOW|「セマショー」とは
「セマショー」は米国自動車用品工業会(Specialty Equipment Market Association=SEMA)が主催する世界最大級のアフターパーツトレードショー。毎年11月の第一週にラスベガスコンベンションセンター(LVCC)で開催されている。会場は屋内床面積だけでも約5.5万坪。幕張メッセ(約2.2万坪)の倍以上もある巨大なイベントである。
※本記事は出版物(本誌)よりも先に、Cal Online(https://calog.net)にてオンライン版の記事を先行公開した「デジタルファーストアーティクル」にて制作されたものです。
CONTACT|SEMA
WEB|https://www.semashow.com/
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Cal Vol.55
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