フェラーリの名車をフェラーリで再現!?

セマショー 2023|SEMA SHOW 2023

広大なセマショーの会場には来場者が会場間を効率よく回れるような様々な仕掛けが用意されており、センターホールとサウスホールの間にはショートカットのできる通路「TOYO TIRES TREADPASS(トーヨータイヤ・トレッドパス)」が設けられている。

セマショー 2023|SEMA SHOW 2023

▲「TOYO TIRES TREADPASS(トーヨータイヤ・トレッドパス)」は同社製タイヤを装着したカスタムカー30台が展示されたカスタムカーギャラリー。今回で10回目を迎えるセマショーの恒例企画だ。

30台もの車両が展示されたこのカスタムカーギャラリーにおいて、注目を集めていたのが写真の1台。2008年型フェラーリ612スカリエッティをベースに、名車250テスタロッサをイメージして製作されたフルカーボンボディのカスタムカーだ。

フェラーリ250テスタロッサは1958年からのワールド・スポーツカー・チャンピオンシップ用に製作されたレーシングカーで、フェラーリ・ワークスが使用した純レーシングカー以外にも19台の市販モデルが販売されたとされている。

この250テスタロッサはポンツーンフェンダーと呼ばれる独特なデザインが特徴で、クラシックフェラーリの中でも極めて美しいスタイルを持つことから、クラシックカーオークションでもトップクラスの金額で取引される希少モデルだ。

2008 FERRARI 612/250
TESTAROSSA

▲巨大なウイングが特徴的なリアビュー。

一方のフェラーリ612スカリエッティは、2004年に登場した2+2シーターの2ドアクーペボディにV型12気筒エンジンを搭載したFRモデル。

「スカリエッティ」というモデル名は、フェラーリのレーシングカー製作を手がけてきたカロッツェリアのオーナー、セルジオ・スカリエッティに由来する。じつは前述したフェラーリ250テスタロッサもまた、「スカリエッティ」作である。

このフェラーリ612/250テスタロッサはハンドメイドによるボディワーク、ワンオフのフルカーボンファイバーキット、ガラス製のスクリーン、F1からインスピレーションを得たデザインなどが盛り込まれており、製作は著名なアーティストからカスタムかービルダーへと転身したジョン・サーキシャンによるものだ。

セマショー 2023|SEMA SHOW 2023

▲レーシングスクリーンの内側にはデジタルサウンドシステムもインストールされている。

2008 FERRARI 612/250
TESTAROSSA

▲エンジンは612同様のフロントマウント。

2008 FERRARI 612/250
TESTAROSSA

▲ボディはハンドメイドによるフルカーボンボディ。

SPECIFICATIONS
BOOTH TOYO TIRES
MODEL 2008 FERRARI 612/250 TESTAROSSA
OWNER / BUILDER JOHN SARKISYAN

【出展車両などの詳細は以下のセマショー2023リンク集を参照ください】
https://calog.net/archives/tag/2023-sema-show

ABOUT SEMA SHOW|「セマショー」とは
「セマショー」は米国自動車用品工業会(Specialty Equipment Market Association=SEMA)が主催する世界最大級のアフターパーツトレードショー。毎年11月の第一週にラスベガスコンベンションセンター(LVCC)で開催されている。会場は屋内床面積だけでも約5.5万坪。幕張メッセ(約2.2万坪)の倍以上もある巨大なイベントである。

※本記事は出版物(本誌)よりも先に、Cal Online(https://calog.net)にてオンライン版の記事を先行公開した「デジタルファーストアーティクル」にて制作されたものです。

CONTACT|SEMA
WEB|https://www.semashow.com/
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Cal Vol.55

Copyright © CLASSIX
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。


関連記事

AD

ページ上部へ戻る