1989フォード・クラブワゴン|’80年代のアメリカ的日常を楽しめる、ネオクラシックなフォード・クラブワゴン

アメリカ製のフルサイズ・バンの中でも、特に国内で人気が高まっているのがエコノラインやクラブワゴンと呼ばれるフォード・Eシリーズだ。中でも1975~1991年に販売された第3世代モデルは、
クラシックなデザインとモダンな装備などから近年にわかに注目を浴びている。プロ・フライフィッシャーとして活躍する杉坂兄弟の愛車も、その第3世代にあたるクラブワゴンである。

▲杉坂兄弟の愛車であるフォード・クラブワゴン。外装は当時オプション設定されていたデラックス・アクセント・ツートンカラー。サイドパネルとルーフが濃淡差のあるカラーで塗り分けられているのが特徴だ。

英国を発祥とするといわれるフライフィッシングは、虫などを模した毛針(フライ)を擬似餌として使用するのが特徴だ。日本でも1960 年代頃から全国的に広まり、現在もフィッシングベストやウェーダーと呼ばれる防水性のウエアに身を包んだフライフィッシャーが、渓流へと分け入って川魚を狙っている姿を目にすることができる。

一方で、そうしたフライフィッシングではお決まりの定番ファッションがイメージを固定化させてしまい、釣りをファッショナブルに楽しみたいという人には敬遠されることもあるそうだ。

▲杉坂さんと愛車のクラブワゴン。荷室にはDIYで製作した木製ベッドキットが架装されている。

「アメリカにはフライフィッシング用のファッショナブルなウエアがたくさんあって、男女を問わず人気の高いアクティビティのひとつなんですよ」と話すのは、プロ・フライフィッシャーとして活躍する杉坂友大郎さん。

モンタナ州での留学経験を通じて、日本とアメリカのフライフィッシングに対するイメージの違いに驚き、もっと誰もがこの世界を楽しめるように、との思いから、弟の渓亮さんと共にユニット“杉坂兄弟”を結成。今では、テレビや雑誌などさまざまなメディアを介して、フライフィッシングの楽しみ方を知らしめる活動を積極的に行っている。

国内では北海道にもよく遠征するそうで、先日は北海道まで足を延ばし、60cm級の鱒(マス)を釣り上げてきたばかりだ。

そして、こうした釣行の際に使用するために昨年購入したのが、写真のフォード・クラブワゴンである。お手製のベッドキットにより車中泊仕様に改造された車両は、主に本流などの大きめの河川用に使用。林道を経由して渓流に入る際は、もう1 台の愛車ハイラックス・サーフを使用するなど、行き先やシーンに合わせて2 台を使い分けている。

杉坂兄弟OWNER|杉坂友大郎さん(右)/渓亮さん(左)
プロ・フライフィッシャーとして活躍する杉坂兄弟。兄の友大郎(ゆうたろう)さんはモンタナ州、弟の渓亮(けいすけ)さんはアイダホ州と、兄弟揃って豊かな自然に囲まれたアメリカへ留学。アメリカのカルチャーやアウトドアライフに触れ、帰国後は“もっと気軽にフライフィッシングを楽しんで欲しい”と、現在はテレビや雑誌を通じて釣りの楽しみを伝える活動に勤しんでいる。ふたりが登場するYouTube「杉坂ブラザーズ(SUGISAKA Brothers)」では、ビギナーでも楽しめるノウハウたっぷりの動画も公開中だ。

SPECIAL THANKS|KEN CUBE
WEB|https://kencube.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Cal Vol.40

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