ハイラックスをベースにした本格的なオフロード仕様|ダイレクトカーズBR75

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

オーバーランド的なスタイルには、市販モデルのSUVをベースにルーフトップテントを組み合わせるのが人気だ。一方で、バンライフにおいてはハイエースなどのワンボックスをベースにしたり、フィアット・デュカトなどの多目的ユーティリティバンをベースにキャンピングキットを架装したりするケースが目につくようになった。ダイレクトカーズから発売された「BR75」は、そのどちらのスタイルにも対応できるスタイリッシュな外観と、本格的なキャンピングカーとしての装備を兼ね備えた一台。フィールドでも一際注目を浴びるニューモデルだ。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲車両はベース車両のハイラックスと同じ5人乗り。エクステリアはオリジナルのキャビン部分はそのままに、後部の荷台部分をそっくりキャンピングキットに架装している。室内で互いの空間は通じており、後席からリビングルームにアクセスもできる。

車内での快適性のみを追求するのであれば、車中泊に特化したキャンピングカーの方が圧倒的に有利なはずだが、残念ながら車内での快適性とスタイリングやデザインはトレードオフになることが多い。キャンパーの多くはテントを用いて快適な空間を設営することにも慣れているから、よほどスタイリッシュなキャンピングカーでない限り、食指は動かない。つまり、キャンパーが愛用するキャンプモービルと、いわゆるキャンピングカーの間には、意外にも違いに交わることのない高い壁があるのだ。

ところが、三重県や神奈川県に拠点を構える「ダイレクトカーズ」が製作した新型モデル「BR75」は、従来のキャンピングカーに抱いてきたイメージを払拭するヘヴィデューティなスタイリングを纏ったことで、オーバーランドやバンライフを好むようなユーザー層にも一躍注目を浴びるニューモデルとなった。

ベース車両はご覧の通りハイラックス。「Z-GRS」グレードをベースにしたモデルが写真の「BR75-G」となり、他に「Z」グレードをベースにした「BR75-Z」も用意されている。いずれも本格的な4輪駆動システムを搭載しており、フィールドでの走破性はこれまでのキャンピングカーの常識を打ち破るものといえるだろう。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲ボディカラーは写真のサンドベージュとブロンズメタリックの2種類から選べる。ハイラックスの車体カラーはオプションで写真のように同色に仕立てることも可能だ。

アメリカではピックアップトラックをベースにキャンパーズシェルを荷台に乗せただけのモデルもあるが、「BR75」はハイラックスのキャビン部分と後部キャビンを繋いでおり、違いに行き来のできる一体構造になった本格的なキャンピングカーとして設計されているのも大きなポイントだ。キャビンの後端部には独立したシャワールームも用意されており、サーフィンやSUPなどのウォーターアクティビティにも適している。

オーバーヘッドを備えたリビングスペースは多彩なアレンジを可能としており、テーブルを囲むように二の字型のレイアウトにすればリビングスペースに、テーブルを収納してフラットなスペースにするとダブルサイズのベッドルームにもなる。

さらにオーバーヘッド部にはセミダブルサイズのプルダウンベッドも仕込まれているから、最大5名までの就寝が可能。加えて家庭用エアコンが標準装備されているため、AC電源のない場所でも常に快適に過ごすことができる。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲テーブルを後部シャワールーム側にセットし、リビングスペースをフルフラットにしたアレンジ。後席とリビングはカーテンで仕切ることもできる。

写真の個体は足元にオプション設定のデルタフォース・オーバル(ホイール)とモンスタタイヤを組みわせるなど、見た目の印象をよりワイルドに仕立てており、アドヴェンチャー気分も自然と盛り上がるだろう。

快適性と走破性、さらに見た目のイメージもヘヴィデューティに仕立てられた「BR75」は、地平線まで続く荒野へと走しり出したくなるような一台。オーバーランドにも、バンライフにも対応できる“絵になる”キャンピングカーといえそうだ。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲こちらも左右のシートでテーブルを挟んだアレンジ。写真中央に見えるのは家庭用のエアコン。室外機はボディ下に格納することで外観もスッキリと見せている。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲オーバーヘッド部のプルダウン式セミダブルベッドを固定した状態。大人ふたりが就寝できるスペースが簡単な操作で設置できる。

ダイレクトカーズ(DIRECT CARS)|BR75

▲現車はGRSをベースにしているため、フロントまわりのデザインもよりスポーティに仕上がっている。さらにオプション設定のJAOS製フロントスキッドバーやIPF製ライトを組み合わせて、よりワイルドなスタイルに仕上げている。

ABOUT DIRECT CARS| ダイレクトカーズとは
三重県津市及び神奈川県厚木市を拠点とするキャンピングカー専門店。本格的なキャンピングカーから軽自動車ベースまで多種多様なモデルを揃える。

CONTACT|DIRECT CARS
WEB|https://www.cars-drt.com
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Cal Vol.51

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