岐阜の市街地に店舗を構える「BHM’S（以下、バムズ）」は、家具や雑貨、観葉植物を取り扱う本館を中心に、スタイリッシュな専門店が軒を連ねる複合商業施設。いわゆるヴィンテージショップではないが、取り扱う商品はどれも長く親しまれてきた歴史のあるものばかり。中でもアメリカの一般家庭に欠かせない食器「FIESTA（フィエスタ）」の品揃えは豊富で、わざわざ足を運ぶだけの価値のあるショップだ。

▲広々とした店舗を生かして、家具の品揃えも豊富。敷物も取り扱っており、大判のラグなどがラインナップされている。

標高329mを誇る金華山山頂にそびえる岐阜城は1201年に築城、戦国時代には美濃国岐阜13万石を収める象徴として輝きを増し、織田信長の本拠としても使用された。城の北側には鵜飼いで知られる長良川や、江戸時代以降の町屋が軒を連ねる川原町など、風情あふれる城下町の景観も広がっている。

「バムズ」があるのは、そんな昔ながらの町並みが広がる岐阜市の市街地。まるでアメリカの巨大なファニチャーストアのような店舗は、レストランやカフェ、サロンやカルチャースクールなど複数の専門店で構成された複合商業施設で、広大な駐車場からは既出の岐阜城を見上げることもできる。

▲アメリカ在住のスタイリストやバイヤーがセレクトした家具や雑貨が並ぶコーナー。映画のワンシーンに登場するポピュラーなアメリカ製食器など、手軽な価格帯のものも多い。

本館は家具や雑貨、観葉植物などにスペースを割いたホームデコを中心にラインナップしており、アメリカから直輸入された多彩なアイテムが取り揃えられている。「 暮らしに変化」「私だけの演出」「映画のワンシーン」など、テーマ性を持たせたこれらの家具や雑貨は、どれも海外のバイヤーが買い付けしたもの。他ではなかなか見ることのできない、貴重なラインナップが訪れる人々を惹きつける。

また、アメリカンスタイルのカジュアルな家具以外にも、アート作品や食器など、手軽な価格帯で手に入れることができるアイテムも多い。岐阜観光の一環として、気軽に訪れることのできるファニチャーショップといえるだろう。

ちなみに本館の半分ほどを占める観葉植物は、天井の高い広々とした空間を生かし、高さのある大型のものや、変わった樹形のものを取り揃えている。このため、地元岐阜を中心とした中部地区はもちろん、関東や関西から定期的に訪れるリピーターも多いそうだ。

▲本館店舗に向かって右側がガーデンコーナー。

▲アガベなど人気の多肉植物から背の高い大型の植物まで、サイズや好みで選べる豊富なラインナップ。観葉植物は全国から買い付けた珍しい種類も取り扱う。

▲パキラやオリーブなども、小型のものはもちろんだが、他店では見ることのできないダイナミックな樹形やサイズなどを取り揃えている。

▲まるでアメリカのファニチャーストアのような外観の本館店舗。アメリカのウォールアートやポスターも人気のアイテム。

PHOTO｜KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT｜KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED｜2022
SOURCE｜Cak Vol.46

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