ひと際注目を浴びるアウトクラスカーズの最新作|2022 スズキ・ジムニー×MG ゴーレム
2018年に登場したJB64型ジムニー。発売直後から続く人気は今も衰え知らず、現在も納車までに半年以上を要するほど注目を浴びている1台だ。一方で、アフターマーケットパーツはここ数年である程度出揃った感もあり、カスタムスタイルも見慣れたものが多くなってきた。ところが徳島の「アウトクラスカーズ」が製作した新作のデモカーは、目新しいオリジナルパーツを全身に装着して登場。ジムニー・カスタムの世界をさらに広げる、注目の1台になっている。
2021年モデルのJB64型ジムニーをベースに、外装をラプター塗装のブルーとブラックでコーディネイト。FRPパーツでさえもまるでアイアンクラフトのように見せるという無骨なイメージで仕上げたのが、徳島の「アウトクラスカーズ」によって製作された最新のデモカーだ。
「K’s EDITION」と名付けられたこの車両は、カーショーへ出展することを目標に製作されたものだが、ディスプレイモデルのように飾って楽しむのではなく、あくまでも実戦配備可能な本格的クロスカントリーモデルとして製作されている。
外装は前述した通りメルセデスベンツ純正色であるプロフェッショナルブルーに調色したラプター塗装とし、これに左右端を切り上げたアウトクラスカーズ製新作バンパー・タイプIIを前後に装着。
足まわりにはオリジナルのサスペンションキットを使って2インチのリフトアップを加え、さらにMG・ゴーレム16インチホイールをインストールして、全身をくまなく作り込んでいる。
MGホイールの最新作であるゴーレムをオープンナットで楽しむ
足元のポイントとなっているゴーレム・ホイールは、MGシリーズ初のオープンナットモデル。あえてナットを露出させたデザインとしたことで、ギア感を強調。さらにマットブラックのホイールに合わせて、同色で揃えたホイールナットを組み合わせることで、ボディ全体のカラーイメージを統一するなど、細部にまでこだわった。
足まわりではリフトアップ用のサスペンションキットにも注目したい。サスペンションは見た目だけでなく実際にオフロードでの走破性も考慮して設計されており、2インチアップのコイルスプリングだけでなく、カヤバ製14段調整ショックアブソーバーやステンレス製のラテラルロッドなどを組み合わせたもの。街乗りから林道までしなやかに路面を追従する足まわりを実現している。
こうした機能重視の設計は、競技経験の豊富なアウトクラスカーズ・赤地代表ならではの、こだわりのポイントでもある。
「K’s EDITION」ではさらに新作のリアゲートカバーも装着済みだ。ジムニーのスペアタイヤはブラケットごと取り外すことでリアビューをすっきりと見せることができる。ところが、もともとリアタイヤに合わせて造形されたパネル部が露出してしまうため、単純にスペアタイヤを取り外したままではどうしても見栄えが悪かった。そこでアウトクラスカーズが開発したのが、スペアタイヤを取り外した上でドレスアップも兼ねることができるという御覧のリアゲートカバーだ。
オリジナルのバンパーと意匠を合わせたこのカバーは、リアゲートをスムーズに均すものではなく、しっかりとした自己主張も忘れないカスタム上のポイントにもなっている。
こうして完成した「K’s EDITION」は、新たなパーツをふんだんに用いたことでより一層斬新なスタイルへと進化。ジムニー・カスタムの可能性をさらに広げる注目の1台として完成した。
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PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTOS
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.45
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