世界中で同時開催される紳士の祭典「DGR」|Los Angeles, California

2016年9月、我々はたった5年という短期間で世界的なイベントへと成長したこのチャリティイベントの熱狂を体感するべく、ロサンゼルスで開催されたジェントルマンズライドへ参加した。ロサンゼルスでのジェントルマンズライドは世界最大規模を誇るもので、まさにジェントルマンズライドの魅力を味わうには最高のものだった。 

500を超える都市で開催されるジェントルマンズライド。中でも最大規模を誇る開催地となるのがアメリカ・ロサンゼルスだ。トップビジネスマンやトップクリエイターが集うこの街は、いつの時代も世界のトレンドリーダーである。そんなロサンゼルスで開催されたジェントルマンズライドは、開始から終了までエキサイティングなシーンの連続であった。

スタート地点に設定されたのは、LAダウンタウンの中心に位置するシビック・センター。ウォルト・ディズニーコンサートホールや、ロサンゼルス市庁舎などが立ち並ぶロサンゼルスを象徴する場所でもある。当日は9月の終わりとは思えないほど高い気温となり、ギラギラと会場を照らすカリフォルニアの太陽がジェントルマン達を迎えた。

さすがは、ロサンゼルス。参加者達の中には、ハリウッドのクリエイターや俳優、有名ブランドのデザインを手掛ける者など、バラエティに富んだバックボーンを持つ者で溢れていた。ハイエンドブランドやオーダースーツでコーディネイトされたファッションや、トレンドを取り入れたコンテンポラリーなスタイルも数多く見られた。

気づけば、洗練されたジェントルマンの数はみるみる内に膨れ上がり、クルーズが開始するころには会場はゆうに500台を超える参加者で溢れていた。スタート間近となる頃には参加者たちのボルテージも最高潮に達し、500人を超えるライダーがバイクに跨った。スタート地点の信号を同時に見つめているその光景は、まさに圧巻としか例えようがないほどだ。そして、ポルシェ・356と911を先導に、500台のクルーズが幕を開けたのである。ジェントルマンファッションに身を包んだバイク集団を目の当たりにしたことがある人はまずいないだろう。一団が観光客で溢れるハリウッドの街を駆け抜ける時、数千人はいたであろう通行人が、数千人の“オーディエンス”と化したその光景は、今でもまぶたに焼き付いている。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2016
SOURCE|NOBLE RIDE VOL.01


1

2

関連記事

AD

ページ上部へ戻る