フィエスタ・テーブルウエア(Fiesta Tableware)|半世紀以上も前からアメリカの一般家庭で使用されてきた食器のアメリカンスタンダード

「フィエスタ」はホーマーラフリンチャイナワークス社(1840年にオハイオ州イーストリバプールで創業)が生み出した一般家庭用の食器シリーズだ。良質な粘土質の土壌に囲まれた同州はもともと陶器製造が盛んで、大恐慌により低迷するアメリカ経済を背景に、安価でありながらもカラフルな食器シリーズとして、同社は1936年にフィエスタをリリースした。

▲毎年のように新色や廃盤を繰り返すことから、フィエスタはコレクターズアイテムとしても珍重されている。特にアメリカではオールドフィエスタを収集するマニアも珍しくない。

その後に発生した第二次世界大戦により一時的に中国へ生産拠点を移転しながらもフィエスタの生産は継続され、戦後はオハイオ州で生産を再開。アメリカの経済成長と共に生産数は飛躍的に拡大し、1948年には年間1億2000万個を生産するほどの大ヒットへと繋がった。

現在はウエストバージニア州ニューウエルを拠点とするフィエスタテーブルウエア社の手で生産されており、MADEIN U.S.A.の逸品として今もなお数多くの一般家庭で愛用されている。同時にアメリカンスタイルのダイナーやレストラン、ピザハウスなどでも使用されるなど、飲食業界でもポピュラーな存在だ。

こうしてアメリカの暮らしに欠かせない日用品となったフィエスタは、じつは映画の中でもプロップ(撮影小物)として使用されることが多い。1983年公開の『AChristmas Story』や、2004年公開の『Meetthe Fockers(邦題:ミート・ザ・ペアレンツ2)』など、じつは気が付かないうちに、日本人の多くが知らず知らずにスクリーンの中でフィエスタと出会っているのだ。

ちなみにフィエスタ製品は、安全な無鉛釉薬を使用しており、電子レンジにも対応するなど日本の日常生活の中でも便利な逸品といえる。「バムズ」では、このフィエスタの食器シリーズをマグカップやディッシュ類を中心にラインナップ。中でもマグカップは13色(在庫状況により変動)を取り揃えるなど、アメリカで広く親しまれている食器を手軽に手にすることができる。

▲BHMS HOME & GARDENは地元・岐阜市ではよく知られる人気の高いファニチャーショップ。

SPEC
ブランド フィエスタ
モデル テーブルウエア
価格 1210円〜(税込)
WEB https://www.bhm-s.com

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cak Vol.46

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