新型フォード・ブロンコのカスタムスタイル|2021 フォード・ブロンコ×ディーン・コロラド
- 2022/11/14
- CAR
- DEAN COLORADO, FORD BRONCO, フォード・ブロンコ
ジープ・ラングラーに真っ向から勝負するニューモデルとしてデビューを果たした新型フォード・ブロンコ。中でも卓越したオフロード性能を携えた特別な限定モデルが「ファーストエディション」だ。現車は足元に35インチのオフロードタイヤと日本発の「ディーン・コロラド」を組み合わせるが、この迫力満点なモンスターSUVに見事にマッチしている。
1965年に発表された初代ブロンコは、同時期に発表されたマスタングと共に、フォード・モーターカンパニーにとってエポックメイキングな1台だった。ブロンコは多彩なボディ・バリエーションを持った革新的なオフロード・ヴィークルであり、今日の「スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル= SUV」の端緒としてデビューを果たしたのである。
もっとも、デビューと同時に熱狂的な人気を博したマスタングと異なり、ブロンコの人気はけっして高くはなかった。当時はまだSUVの市場が熟成されていなかったという事情もあるが、ベストセラートラック・Fシリーズとの共通化を進めたこともあり、ブロンコのポジショニングは徐々に曖昧になっていった。
1990年代に入るとフォードはすでにエクスプローラーという大ヒットSUVをラインナップしていたこともあり、ブロンコは1996年を最後に、一度市場から消え去ってしまったのである。
その後、ブロンコの名が復活したのは四半世紀後の2020年のことだ。初代への「原点回帰」をテーマにした新型ブロンコが発表されたのは、未だ記憶に新しいニュースといえるだろう。
蘇ったフォード・ブロンコ
2021年モデルとして発表された新型ブロンコは、初代モデルへと回帰するかのようにクロスカントリー性能を重視した1台として蘇った。
中でもパフォーマンスオプションをすべて盛り込んだ、世界限定3500台のファーストエディションは、まさに新生ブロンコの目指すべき道を示唆する特別な一台であったといっても過言ではないだろう。
このファーストエディションは、最上級グレードの「ワイルドトラック」をベースに、サスクワッチパッケージを奢った一台である。
サスクワッチパッケージには17インチのビードロック対応ホイールや35インチのMTタイヤ、電動式のフロント&リアデフロック、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、4.7:1ファイナルレシオ、ワイドタイプのオーバーフェンダーがあらかじめ装備されており、さらに装備類のパッケージオプションもフルで盛り込まれている。
まさに未舗装路での限界性能を極限まで高めたハイパフォーマンスモデルなのだ。現車はこのファーストエディションに17インチのディーン・コロラドホイールとニットータイヤ製35×12.5R17インチM/Tタイヤを組み合わせたものだ。
ファーストエディションはもともとLT315/70R17を装備しているため、タイヤは純正よりもわずかにサイズアップしたのみ。つまり、事実上コロラド・ホイールを装着したのが外観上の数少ない変更点になっている。
それでもこれだけの存在感を放つのは、まさにブロンコの完成度の高さを物語っているといえるだろう。同時にビードロック対応のホイールを外して交換・装着を行ったコロラドホイールが、なんの違和感もなくこのモンスターSUVにフィットしているのも見事である。
迫力あるブロンコに引けを取らないコロラド・ホイールもまた、じつに完成度の高いホイールなのだ。
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TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.48
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