森の中に佇む木の家……とはいっても、実際に人里離れた山の中で暮らすのは、支払う代償も大きい。仕事や通学など、家族揃ってライフスタイルを変えるには苦労が伴うのだ。その点、気軽に山の中、森の中での暮らしをスタートできるのが、近年注目を浴びている「小屋」だ。ここではキットハウスの最大手として、大小さまざまな小屋を取り扱う「グリーンベル」の最新作、ナチュラルシリーズ・スタイル04 をご紹介しよう。
ガレージから小屋まで、さまざまなタイプ、デザイン、サイズを取り揃えるキットハウスメーカーが、長野県富士見町に本社・工場を構える「グリーンベル」だ。物置として使用できる小さなモデルから、クルマはもちろん住まいも兼ねるガレージハウスまで、そのラインナップはじつに50 種類以上。敷地や用途に合わせて、「グリーンベル」なら用意されたプランの中からきっと最適なモデルと出会えることだろう。
「グリーンベル」のキットハウスは、好みに合わせてサイズ変更ができるのも特徴のひとつ。本社に隣接した場所に自社工場を所有するため、既成モデルをベースにしながらも、サイズや仕様など細部の変更を可能としているのだ。中でも昨秋にリリースされた「ナチュラルシリーズ・スタイル04」は、6 サイズの中から好みの大きさを選べるという選択肢の豊富なモデルとして注目を集めている。
「スタイル04」は室内床面積約1.5 坪(横2.7 ×奥行き1.8m)の最小サイズを基準としながらも、奥行き2 種類、幅3 種類の計6 種類をラインナップ。もっとも大きなモデルは約3.8坪=約8帖(横4.5× 2.7m)となり、デイユースでも窮屈さを感じさせることのないスペースを手に入れることができる。
また、全モデルに奥行き約1.3 m のウッドデッキが標準装備するのも嬉しいポイント。さらに躯体の後方から前方に向けて傾斜をつけた片流れの屋根がウッドデッキ上を全面カバーしているため、雨の日でも安心。ちなみに最大サイズをチョイスすると、ウッドデッキ部だけでも面積は約4 帖。大人でも2〜3人が軒下に座って過ごせる広さとなる。
他にも窓の追加や屋根材の変更など、好みに合わせて選べるオプションも豊富。キットには最初から床材も含まれているため、余計な追加工事も必要ない。完成後はまさに“小さな秘密基地”として活用できることだろう。
昨今はリモートワークの拠点や、スモールスタートの事業拠点としても注目を浴びており、小屋の使い方はより一層多彩になるばかり。使用目的が異なると、必要とされるサイズも変わってくるが、その点サイズ・バリエーションの豊富な「スタイル04」なら、目的に合わせたジャストサイズのモデルが選べる。
時間に余裕があれば、セルフビルドで建築するのもよし。大きなプラモデルを組み立てるように、建築に費やす時間そのものが、趣味を楽しむ時間にもなるはずだ(スタイル04は当面の間、施工込みによる受注・販売となっている)。好みの場所を選び、手軽に組み立てのできるキットハウス。小さな木造の小屋がひとつあるだけで、気兼ねなく趣味にも仕事にも没頭できる。
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WEB_https://www.green-bell.co.jp
PHOTO|KOSUKE ARAI
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Cal Vol.43