ハイブリッド車で過酷なオフロードに挑む!  TEAM JAOS が新型車両を本格テスト

2024年11月、SUV&4WDパーツメーカーとして知られるJAOSを母体としたTEAM JAOSが、世界でもっとも厳しいオフロードレースと称されるBAJA1000(バハ1000)で、念願の初完走・クラス優勝を飾ったのは記憶に新しい。前回はLEXUS LX600 “OFFROAD”をベースにした車両で参戦したが、今回はなんとハイブリッドモデルのLEXUS GX550h “OVERTRAIL”で挑むという。2025年7月、その新型車両が高い戦闘力の片鱗をシェイクダウン(国内テスト)で見せた。

▲ドライバーは今年もJAOSの能戸知徳選手が担う。2024年は終始ステアリングを握り続け、見事に初完走・クラス優勝へとチームを導いた。

TEAM JAOS は、LEXUS GX550h“OVERTRAIL” をベースとしたハイブリッド車両にて、2025年11月に開催予定の「SCORE BAJA1000(第58回)」へ参戦することを発表している。この挑戦は単なるモータースポーツ参戦ではなく、日本の自動車製造技術と環境対応力を、世界最高峰の舞台で証明する象徴的な試みともいえるだろう。2025年7月には、新型車両による国内シェイクダウンテストが実施された。

TEAMJAOSでは、今シーズンから参戦車両を従来のLEXUS LX600 “OFF ROAD”からハイブリッドシステムを搭載したLEXUS GX550h“OVERTRAIL”へと変更。車両製作はゼロからのスタートとなったが、過去3年間のレース活動で積み重ねてきた経験が反映され、見事に短期間での完成にこぎつけた。

シェイクダウンは7日間にわたり実施され、ハイブリッド特有のマイナートラブルはあったものの、大きな問題はなく、順調に走行を重ね、我々もその戦闘力の高さを垣間見ることができた。LEXUS LX600で培った経験が、新型のGX550hにも確実に生かされている。

▲昼夜を問わず走り続けるBAJA 1000では、ライティングも重要な存在、GX550hにはIPF製のライトシステムを採用。街灯などがほとんどない闇夜を、安全に走行できるようにルーフ、フロントにLEDライトを装備する。

なお、テストは昨年同様、BAJA1000の路面状況を想定した国内2つのオフロードコースにて行われ、新設計のショックアブソーバーやコイルスプリングをはじめ、タイヤ、ブレーキ、シートなど多岐にわたる要素を検証。車両は今後、最終確認の走行テストを経て、メキシコへのシッピングが予定されている。

TEAM JAOSの新型参戦車両はGX550hをベースにしており、排気量2.4Lの直列4気筒ガソリン・ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。システム出力は約330馬力で、トランスミッションには8速ATを搭載。統合制御されたモータークラッチにより、EV走行や回生ブレーキも可能とする、最新のハイブリッドモデルになっている。

このGX550hに、TEAM JAOSはSCORE「Stock Full Class」の規定に沿った最小限の改造を施している。

▲パワートレインは排気量2.4Lの直列4気筒ガソリン・ターボエンジンに加え、フロントに搭載された電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。システム最高出力は330馬力を発生させる。

サスペンションおよびタイヤ&ホイール、ブレーキなどの足まわりこそ強化されているが、それ以外は安全装備の追加にとどまる。特にパワートレインについては、市販モデルからの改造が禁止されており、すべて純正のままとなっている。

このため、路面状況に応じて走破性能を切り替えるマルチテレインセレクトもそのまま搭載。つまり、今回の参戦は、市販モデルの性能や耐久性そのものが問われる挑戦でもあるのだ。

2025年の「BAJA 1000」は、現地時間11月10日(月)に開幕し、レースは同14~15日(土)に予定されている。昨年同様、本誌もメキシコ・バハ・カリフォルニア半島で開催されるこのBAJA 1000の現地取材を実施、TEAM JAOSの活躍をお伝えする予定だ。

また、今年度はリアルタイムにより、レースの状況がアップデートされる。緊迫した現地の模様はTEAM JAOSの公式WEBサイトやSNSでもチェックできるので、そちらもぜひお楽しみに。

▲バハ・カリフォルニア半島の山間部を舞台とするBAJA 1000では、レース中の通信手段確保も重要。TEAM JAOSのGX550hにはサンルーフ部に衛星アンテナを固定し、サポートチームとの通信手段を確保している。

▲車内にはロールケージを張り巡らせ、スペアタイヤマウントも装備する。厳しい路面状況が続くBAJA 1000だが、TEAM JAOSでは過去の経験からスペアタイヤは1本のみ搭載して、軽量化を優先している。

▲インテリアは安全装備の追加のみ。GX550hは国内未発売のため、中国仕様をベースにしており、ハンドル位置は左になる。フロントガラスは規定では取り外しても構わないが、TEAM JAOSでは市販のまま残している。

▲足まわりは市販車の構造を踏襲したまま、ショックアブソーバーやスプリング、ブレーキなどの強化が許されている。2025年度はベース車両の変更に伴い、新型のカヤバ製ショックアブソーバーなどが装着されている。

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