白を基調にしたシンプルで清潔感のある家|Honolulu, Hawaii

ダイヤモンドヘッドの東側、オアフ島有数の高級住宅地が広がり、ビーチ沿いには名門ゴルフクラブや高級リゾートホテルが静かな佇まいを見せるカハラ地区。その一角、305坪の敷地に300㎡ほどの平屋の戸建てを所有するのはサンジェイと春子さんのアローラ夫妻のお住まいだ。 

ともに東京で外資系証券会社に勤めていた夫妻は、かねてから老後はハワイに移り住むことを考え、1999年にこの家と土地を購入した。まだ小さかった二人の子供をどうせなら自然の豊かなハワイで育てたいと思い、予定を早めて2001年に家族でハワイへ移住。それを機に家を建て替えることに。不動産会社から紹介を受けたアーキテクトデザイナーとも相談しながら、「白が基調の明るくてシンプルで清潔感のあるデザイン」にしたいと、リビング、キッチンの壁を取り払い、オープンなスペースを作り出した。

自分たちの思い入れがたっぷり詰まった家が完成したのは2002年。料理好きの春子さんはキッチンの動線や収納にこだわった。そのキッチンからは子供たちが遊ぶプールが視界に入る。 

キッチンから緩やかに続くダイニング、リビングは天井が高く、天窓からもたっぷりと光が降り注ぎ、明るくて居心地の良い南向きの空間に仕上がっている。また、念願だったサウナは春子さんのお気に入りのスペースとなっているそうだ。

とにかく人がよく集まる家だという。大人たちはキッチンの丸いテーブルを囲んで落ち着き、リビングは子供たちの遊び場になる。春子さんのこだわりが詰まったキッチンには、GEのプレミアムブランドであるモノグラムシリーズのガスレンジやオーブン、ボッシュのディッシュウォッシャーなどが並ぶが、シンクの明るい窓やそこから差し込む光、そして南国ハワイの緑が柔らかい彩りを与えている。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|OSAMU HONMA
PUBLISHED|2017
SOURCE|Hawaii Interior Style Book Vol.1


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