米フォードモーターは、アメリカで最も売れている商用バン「フォード・トランジット（Ford Transit）」を米アイオワ州のモーターホームメーカーであるウィネベーゴ・インダストリーズ社へ車体供給し、同社により新しいモーターホームがリリースされたと発表した。

モデル名「ウィネベーゴ・ヒューズ（Winnebage Fuse）」と名付けられたこの車両は、米市場では比較的小さなクラスCと呼ばれるモーターホームで、ツインベッド仕様の「23A」、及びクイーンベッド仕様の「23T」という2つのフロアプランが用意されている。

どちらのプランもオーバースライド付きで、バス、トイレ、冷蔵庫、シンク（流し台）まで付いたフル装備。パワーユニットは最高出力185馬力を誇るフォード製パワーストローク3.2リッター直列5気筒ディーゼルエンジンを搭載する。

フォード・モーターは比較的コンパクトなモーターホーム市場の拡大を予測しており、”cutaway（カッタウェイ）”と呼ばれる半完成品車両をキャンピングカー架装メーカーへ供給している。トランジット・カッタウェイは、先行して供給を行っているEシリーズに続くもので、ウィネベーゴ社以外にも、トールモーターコーチ社、フォレストリバー社などが採用を開始した。

クラスAやB等、大型のモーターホームと比較して、クラスCのユーザーは年齢的にも若くアクティブなユーザー層が多い。トランジットをベースにした「ウィネベーゴ・ヒューズ」は価格も9万5000ドル（邦貨換算約1140万円）からと、比較的手ごろであることから、注目を集めそうだ。

なお、販売開始は2016年1月の予定。

（文・秋元一利）

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