モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style

モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style

1980年代に人気を博した“RVブーム”は、同時にキャンプブームが到来するきっかけにもなった。ロッジ型やドーム型のテントでバーベキューを楽しんだ往年のキャンプシーンの中で、当時からミツビシ・デリカはミニバン+本格4WDという独自のスタイルで注目を浴びる1台だった。半世紀近い時間を経て、現在再び人気を集めるキャンプシーンにおいても、モダンに進化したデリカD:5はやはり注目の的だ。ここでは、JAOSによってカスタマイズを加えられた1台にふさわしい、現代的なキャンプスタイルを組み合わせてみた。

モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style

▲組み合わせたテントはワンポールテントによる設営の簡便さをベースにしながらも、エクステンションフレームの採用で居住性も高めたゼインアーツ製ゼクーM。ギア類は新進気鋭のガレージブランド、台湾発のブラックデザインで統一。焚き火スタイルには最新作のローチェアを組み合わせた(ZANEARTS:WEB_ https://zanearts.com BLACK DESIGN WEB_https://www.instagram.com/blackdesignjp/)。

現行デリカD:5の前身となるミツビシ・デリカ(バン)が登場したのは1969年。小型ワンボックスカーとして人気を博したマツダ・ボンゴの後を追うようにトヨタがハイエースを、日産がキャラバンを投入。三菱からも経済成長を支える貨物車としてデリカバンがリリースされた。

モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style

▲フロントグリルにはあらかじめ3連LEDデイライトを組み込み済み。現車は他にもフロントのスキッドバー、スキッドプレート、LEDフォグランプなどのJAOS製品が装着されている。

デビュー以来半世紀以上もの長い歴史を誇るこのデリカにとって、大きな誇転換期となったのは1980年代だろう。

1982年には国産ワンボックスモデル初となる4WDモデルを追加。現在に続くワンボックス(ミニバン)+本格4WDという孤高のポジションをいち早く定着させたことで、“RVブーム”の先駆けとなり、アウトドアやキャンプ・ムーブメントが盛り上がるきっかけにもなった。現在、SUVパーツのリーディングカンパニーとして知られる「JAOS」が創業したのも、じつは同じ1980年代だ(1985年)。

当時すでに人気を博していたデリカやパジェロ向けに魅力的なオリジナルパーツをリリースすることで脚光を浴び、JAOSはカスタムシーンを牽引するパーツサプライヤーとしてのポジションを確固たるものにした。JAOSとデリカの関係は、このように30年以上に亘る長い時間を経て構築されてきたものだ。現在も続けられるオリジナルパーツの開発には、こうして培ってきた経験がしっかりと生かされている。

今回紹介する現行型のデリカD:5にも、JAOSのオリジナルパーツがふんだんに装備されている。左右で意匠を変えるなど、デモカーらしい作りにはなっているが、そのディテールはどれもデリカ・オーナーにとっては見逃せないものばかりといえるだろう。

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▲ADAMAS BL5ホイール(16×7.0J+405H114.3)は左右でカラーを変更。写真は助手席側に装着されているスモークポリッシュブラック。タイヤはTOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T(235/70R16)をセットアップ。

中でもフロントまわりの印象を左右させるグリル部は特に注目したい部分だ。

純正では2分割となっているアッパー&ロアを一体化させたJAOSオリジナルのフロントグリルは、USフルサイズトラックの中でももっともヘヴィデューティなデューリー(後軸ダブルタイヤモデル)に装着されるルーフマーカーをほうふつとさせる迫力のあるデザイン。アッパー部には3連LEDデイライトを装備。さらにボンネット後端には同じく3連LEDデイライトを備えるディフレクターを装備する。

フロントまわりだけでも合計6個のLEDデイライトを仕込んだ独創的なスタイルとすることで、デリカの印象をよりワイルドに見せている。

また、ルーフキャリアやリアラダーなどを備えたことでギアや装備が増えた現代のキャンパーにも対応している。見た目のインパクトだけでなく、機能性においてもしっかりとカバーしているのは、やはりデリカを知り尽くしたJAOSらしいポイントともいえるだろう。

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▲リアまわりではJAOS製フラットラック(ルーフラック)と組み合わせることで使い勝手を大幅に向上させるJAOSリアラダーII(ブラック:ハンドル付き)、同リアスキッドバー、同スキッドプレート、同ルーフスポイラー、BATTLEZマフラーZS-S(ディーゼル専用)なども装着されている。

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▲JAOS製フロントグリル、同ボンネットディフレクターを組み合わせたワイルドな仕立てのフロント部。

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▲長さ1400と1920mmの 2サイズが揃うJAOSフラットラック。現車には長い方の1250×1920を装着。オプションのブラケットを介してIPF製ライトバーが装着されている。

モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style

▲右サイド(運転席側)はJAOSフェンダーガーニッシュtype-SとADAMAS BL5ホイール(カラー:マットブラック)の組み合わせ。左サイド(助手席側)はJAOSフェンダーガーニッシュtype-XとADAMAS BL5ホイール(カラー:スモークポリッシュブラック)の組み合わせ。デモカーらしく左右で装着パーツを変えてある。

CONTACT|JAOS
WEB|https://www.jaos.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.46

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