モダンに進化したキャンプスタイルとデリカD:5|2019 ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style
- 2022/11/18
- CAR
- ジャオス, ミツビシ・デリカ D:5 JAOS style
1980年代に人気を博した“RVブーム”は、同時にキャンプブームが到来するきっかけにもなった。ロッジ型やドーム型のテントでバーベキューを楽しんだ往年のキャンプシーンの中で、当時からミツビシ・デリカはミニバン+本格4WDという独自のスタイルで注目を浴びる1台だった。半世紀近い時間を経て、現在再び人気を集めるキャンプシーンにおいても、モダンに進化したデリカD:5はやはり注目の的だ。ここでは、JAOSによってカスタマイズを加えられた1台にふさわしい、現代的なキャンプスタイルを組み合わせてみた。
現行デリカD:5の前身となるミツビシ・デリカ(バン)が登場したのは1969年。小型ワンボックスカーとして人気を博したマツダ・ボンゴの後を追うようにトヨタがハイエースを、日産がキャラバンを投入。三菱からも経済成長を支える貨物車としてデリカバンがリリースされた。
デビュー以来半世紀以上もの長い歴史を誇るこのデリカにとって、大きな誇転換期となったのは1980年代だろう。1982年には国産ワンボックスモデル初となる4WDモデルを追加。現在に続くワンボックス(ミニバン)+本格4WDという孤高のポジションをいち早く定着させたことで、“RVブーム”の先駆けとなり、アウトドアやキャンプ・ムーブメントが盛り上がるきっかけにもなった。現在、SUVパーツのリーディングカンパニーとして知られる「JAOS」が創業したのも、じつは同じ1980年代だ(1985年)。
当時すでに人気を博していたデリカやパジェロ向けに魅力的なオリジナルパーツをリリースすることで脚光を浴び、JAOSはカスタムシーンを牽引するパーツサプライヤーとしてのポジションを確固たるものにした。JAOSとデリカの関係は、このように30年以上に亘る長い時間を経て構築されてきたものだ。現在も続けられるオリジナルパーツの開発には、こうして培ってきた経験がしっかりと生かされている。
今回紹介する現行型のデリカD:5にも、JAOSのオリジナルパーツがふんだんに装備されている。左右で意匠を変えるなど、デモカーらしい作りにはなっているが、そのディテールはどれもデリカ・オーナーにとっては見逃せないものばかりといえるだろう。
中でもフロントまわりの印象を左右させるグリル部は特に注目したい部分だ。純正では2分割となっているアッパー&ロアを一体化させたJAOSオリジナルのフロントグリルは、USフルサイズトラックの中でももっともヘヴィデューティなデューリー(後軸ダブルタイヤモデル)に装着されるルーフマーカーをほうふつとさせる迫力のあるデザイン。アッパー部には3連LEDデイライトを装備。さらにボンネット後端には同じく3連LEDデイライトを備えるディフレクターを装備する。
フロントまわりだけでも合計6個のLEDデイライトを仕込んだ独創的なスタイルとすることで、デリカの印象をよりワイルドに見せている。
また、ルーフキャリアやリアラダーなどを備えたことでギアや装備が増えた現代のキャンパーにも対応している。見た目のインパクトだけでなく、機能性においてもしっかりとカバーしているのは、やはりデリカを知り尽くしたJAOSらしいポイントともいえるだろう。
CONTACT|JAOS
WEB|https://www.jaos.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.46
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