英国スタイルのカーカルチャー&ファッション

アストンマーティンのモデル名に使われる“DB”の文字の意味をご存知だろうか。それはこの会社の経営危機を救った投資家、サー・デイヴィッド・ブラウン氏の頭文字である。1946年前会社オーナーであるサザーランド家がタイムズ紙に“For sale”の広告を出したのがことのきっかけ。そこから新生アストンマーティンが始まり、今日の礎となったと言える。DBの名称はその後一旦なくなるが、90年代初頭当時の筆頭株主、フォードモータースがDB7でその名称の復活を発表すると、モーターショーの会場は歓喜の拍手がわいたそうだ。それだけでもなかなか味の濃いメーカーであることは確かである。

さてDB2である。このクルマはそんなデイヴィッド・ブラウン氏が手がけた最初のモデルとなる。というのも、彼はアストンマーティン、ラゴンダ社とたて続けにカーメーカーを買収するも、当初ほとんど口を出すことはなかったからだ。

そんなこともあってファンからも一目置かれるのだが、クルマ自体の出来映えもいい。アストンマーティンのシャシーにラゴンダのエンジンを載せて完成させた。また1940年代のイタリアンデザインに影響を受けたと思われるエクステリアはスタイリッシュかつエレガント。特に写真のドロップヘッド(オープンモデルのこと)はなおさらそうだ。まさに英国貴族御用達といった雰囲気を醸す。


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