元シェフが建てたロハス・スタイルの住まい|Honolulu, Hawaii

オアフ島西海岸のワイアナエ海岸沿いに位置するマカハ。海沿いから車で数分のマカハ・バレーに、カサ・デッラ・ドルチェ・ヴィタと呼ばれる大きな家がある。「甘く優しい生活の満ち溢れる家」という意味のイタリア語だ。

オーナーは元シェフのフランクと千栄美さんのラケッティ夫妻。自宅でホームステイプログラムを運営する。料理のデモンストレーションで英語を学びながら、ハワイのスローライフを満喫できるという内容。 

ロハス・スタイルをコンセプトにしたこの家は、フランクがほぼすべてを自らの手で作り上げた。もともと夫妻はホノルルのダウンタウンでコンドミニアムに暮らしていたが、絶え間ない喧騒に次第に嫌気が差した。そんなときに、フランクが幼少時代から思い描いていたイメージ通りの場所を見つけた。潮風に揺れるヤシの木が道路に立ち並び、その先には海辺が見える静かな家が佇む。それがマカハ・バレーだった。

コンドミニアムを売り、海を眺望する広い敷地に家を建て始めたのが1994年。10年以上もの歳月をかけて、ほぼすべてが完成したのは2007年だ。 白を基調にしたインテリアは明るく開放感がある。玄関を入ると吹き抜けのスペースに2階への階段がある。1階はリビング、ダイニング、キッチンに加え、ビリヤードルーム、シアタールーム、フランクの書斎、ゲストルームで構成され、2階には夫妻の主寝室と、2組のホームステイを受け入れるゲストルームがある。

リビングには床面より一段低い位置にソファがあり、コアのテーブルを備えるダイニングには本棚を応用したワインセラーも備える。家具類はすべて足付きをポリシーにしている。

特筆すべきはキッチン。料理のデモを行う元シェフの「仕事場」でもあるだけに、「厨房」とでも形容するのがふさわしいプロ仕様の作り。各種調理機器や調理道具から食材やスパイスのストックまで、一般的な家庭とは質も量も桁違いだ。料理好きでなくとも、一度はこんな厨房で腕をふるってみたくなるだろう。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|OSAMU HONMA
PUBLISHED|2017
SOURCE|Hawaii Interior Style Book Vol.1


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