裸足で過ごすワンルーム 日本のキャンプシーンを一変させる? これはもうテントではなくてハウス。どんな使い方にも十分応えてくれそうな頼りがいのあるテントだ。さあ、あなたならどう使う?
床面積8.6畳、高さ280㎝、そして重量約20㎏。完成図を見るまでもなく設営は困難を極めることが予想された。加えて支柱が9本もあるこのテントは構造も複雑に感じられる。実際、重量があるためにテント生地をきれいに八角形に広げる作業には時間を要する。しかし、どうにか対角線上に生地をペグダウンすると、残りの作業は意外にもスムーズだ。
サイドポール8本を各スリーブに通し、自在ロープでそれぞれのポールを立てると、残りはメインポールを天井中央に差し込むだけ。ここは多少の力が必要だが、難なく切り抜けられた。今回は結局、初めての設営ということもあり1時間を要する作業となってしまったが、1人でも30分、2人なら15分以内に設営が可能だろう。それもそのはず、ワンポールテントをベースにしたシンプルな構造で、骨組みは1本のメインポールと8本のサイドポールだけで構成。8本のサイドポールアウトドアにどでかいワンルームを持ち込むという企みが実現は全て同じ長さで、同じオレンジのスリーブに入れるようになっているため、生地の設置以外では設営で迷うことはなかった。
8.6畳のスペースは想像以上に広い。本製品のコンセプト「大きなワンルームみたいなテントがあってもいいんじゃないか」という狙いは完全に実現されている。「食べたいときに食べて、寝たいときに寝る」というキャンプの夢の実現も。そう、テントは基本的にベッドルームだという概念を軽く超えてしまっているのである。ダイニング+リビング+ベッドルームをタケノコテントが一挙に引き受けてしまうのだから。テーブルやチェア、すべてが1つの屋根の下にあれば「裸足型ワンルーム」というキャンプスタイルが可能だ。
もちろん土間がほしい人もいるだろう。その場合もフロア生地のジッパーで自在に作れる。この自由度の大きさはキャンプの可能性を格段に高めてくれるだろう。
ワンポールタイプに比すれば設営に多少の時間は要するが、底面にデッドスペースのないメリットは大きい。テント生地の下から風が吹き込むのを防ぐスカート、開け閉めしやすい特殊ドア構造など細かいところまで配慮がなされているのが、この『タケノコテント』の魅力だ。
【INFORMATION】
PRODUCT|ドッペルギャンガーアウトドア(現DOD)・タケノコテント(TAKENOKO TENT)
PRICE|5万5370円(税別参考価格)
WEIGHT|約20.5㎏(付属品含む)
MATERIAL|テント屋根部分:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%) / テント壁部分:75D190Tポリエステル(防炎&UVカット加工済み) / フロア:300Dポリエステル / メインポール:スチール、サイドポール:アルミニウム
SIZE|幅450㎝ × 高さ280㎝ × 奥行き450㎝
CAPACITY|8人
PACKAGE SIZE|82㎝ × 35㎝ × 35㎝
COLOR|ベージュ / オレンジ
CONTACT|ビーズ
WEB|http://www.dod.camp/
※スペックやデータは紙面掲載時のものです。最新の情報は上記WEBサイトなどでご確認ください。
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|Camp Goods Magazine
PUBLISHED|2017
SOURCE|キャンプ・グッズ・マガジン Vol.1