ハワイ・プランテーション時代の家|Honolulu, Hawaii

「ハワイのプランテーション・スタイルの家にしたかったんだ。モダンな雰囲気のね」と語るのは、この家のオーナー、シャーン・ヤカヴォン。ワイキキの東側、ダイヤモンドヘッドの北側の麓に広がるカイムキ地区。ダイヤモンドヘッドにも程近い一角にシャーンの家はある。 

シャーンが1941年建造のこの家を購入したのは2001年。6万ドルをかけてリノベーションを施した。レッドウッドを使い、外壁が二重構造というユニークな工法で建てられた家だったという。現在の市場相場での資産価値は110万ドルを超えるとも。 

近代ハワイの始まりともいえるプランテーション時代に、サトウキビ農園内で働いた移民の生活様式を反映したスタイルは、今も形を変えながらハワイの至るところに見られる。そのハワイ・プランテーションハウスをモダンスタイルで再現すべく、壁の色、床材、家具、照明、壁にかける絵やアート作品などをコーディネートしたという。

ゲストをもてなすリビングルームはお気に入りのスペース。ハワイでは家族やオハナはとても大切な存在だからだ。そして、ダイニングテーブルもシャーンのお気に入りの「場所」。朝家族が集う場であり、1日を終えた家族が集まってその日の出来事を話しながらディナーを楽しむ場だからだ。 

ハワイを舞台に特別捜査班が犯罪に立ち向かうテレビドラマ「ハワイ・ファイブオー」の撮影に使われたこともある。近所の人もびっくりするほどのたくさんのテレビクルーや機材を積んだ車がやってきたという。 

自宅から徒歩圏内にあるハワイ州立大学付属のカピオラニ・コミュニティ・カレッジで留学生のケアを担当するシャーンは、ヴィンテージウクレレのコレクション60~70本ほどを所有し、ネット販売する。コレクションには1800年代末に作られたミュージアム級の希少品も含まれている。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|OSAMU HONMA
PUBLISHED|2017
SOURCE|Hawaii Interior Style Book Vol.1


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