Good old america|いつか、アメリカを走ってみよう! それは想像しているよりも、ずっと簡単なことだ

US HIGHWAY

初めてアメリカ本土を訪れた1993年。ロサンゼルスでステアリングを握ったのは、ムーンアイズUSA(MOONEYES)がファニーカーのトゥーカーとして使っていたシボレー・C3500デューリーだった(上の写真は1995年頃、アメリカを1964年式のシボレー・シェベルワゴンで走った際のもの)。

ROUTR66|ルート66

▲ニューメキシコ州アルバカーキの郊外で撮影したルート66(ROUTE66)。

車幅2mを超えるシェル付きのトラックにカメラマンとコーディネーターを乗せて、男3人で走り始めたアメリカ。見るもののすべてが輝かしく、通り過ぎていく風景を全部記憶しておきたいと、サングラスもつけずに走り続けた。

日本の交通事情下であれば、駐車するだけでも四苦八苦しそうな大きなクルマだったが、意外にもアメリカでは不自由することもなく乗り回すことができた。

当時はメールもインターネットも、もちろん海外で使える携帯電話もナビゲーションシステムも普及していなかった。アメリカを自動車で移動しようと思ったら、出発する前に地図を使ってルートを記憶しないといけなかった時代だ。当時の不便さと比べれば、今は誰でも簡単にアメリカをドライブできる。

レンタカーは面倒なサインなしでも借りられるし、普段使っているスマートフォンが世界中どこへでも、行きたいところへナビゲートしてくれる。旅先でトラブルに合っても、日本語でロードサービスを手配することも可能だ。

パンデミックによりアメリカ旅行へのハードルは少し高くなってしまったかもしれない。でも、アメリカに少しでも興味があるなら、ぜひとも自分の目で本物のアメリカを感じて欲しい。

それはここで掲載した写真や文章とは比べ物にならないくらい貴重な、あなただけの素晴らしい体験になるはずだ。

アメリカを走るということは、きっと想像しているよりもずっと簡単なことだ。

ROUTR66|ルート66

▲カンザス州バクスタースプリングスで撮影したルート66(ROUTE66)。往年のヒストリックサインが路面に残されていた(2005年頃に撮影したもの)。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Cal Vol.50


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