遊びのシーンにもしっかり使える ジェントルマンズ・トラック|トヨタ・ハイラックス JAOS style

トヨタ・ハイラックス JAOS style

どんなモノであれ、市場で評価される商品を生み出すには、一定の時間や経験が必要だ。特に安全性にも関わる自動車部品の場合、一朝一夕に生み出された製品が高い評価を受けることはまずできない。1980年代からオフロード向けのパーツサプライヤーとして活躍してきた「JAOS」の製品には、そんなトップランナーならではのノウハウが凝縮されている。

トヨタ・ハイラックス JAOS style

▲車体の左右でホイールカラーを変えた“JAOS STYLE”。車高はフロントのみ前下がりを矯正しただけ。タイヤもワンサイズアップに収めるなど、マイルドな仕上がり。

かつては国産メーカーの大半が製造・販売を行なっていたピックアップ・トラックは、酒屋の配達から建築現場まで、街中で見かける機会の多いポピュラーな存在だった。1980 年代にはサーフィンやジェットスキー(PWC)など、遊びに使用するユーザーも増え、現在に続くピックアップ・トラックのムーブメントは、確実に定着していった。

ここで登場する「JAOS」が誕生したのもまた、そんな1980 年代のことである。35 年以上も前から、4WD やSUVモデルのパーツサプライヤーとして活躍してきた「JAOS」には、その長い歴史に裏打ちされた製品が多数ラインナップされているが、特にサスペンション関連パーツは豊富なラインナップを誇る。

JAOS STYLE

▲ホイールは運転席側が「JAOS TRIBE CROS S マットガンメタリック」。助手席側が「同チタニウムゴールド」。サイズはどちらも17×8.0J/139.7/6H。タイヤは共にTOYO OPEN COUNTRY R / T 265/70R17を組み合わせている。

人気のハイラックスにおいては、なんと7種類ものサスペンションキットが揃っているそうだ。ここで登場するデモカーに装着されているのは、その内の「BATTLEZ リフトアップセット VFCA ver.A ハイラックス 125 系」。減衰力調整式ダンパー(フロントは車高調整機能付き)とチタン配合材を採用したリフトアップスプリング(フロント)をセットにしたもので、乗り心地を大幅に改善した上で「リフトアップせずに、前下がり姿勢を矯正する」というものだ。

フロントには車高調整機能も備わっているので、ノーマル車特有の前下がり姿勢を正し、前後のバランスを整えてくれる。もちろん、減衰力は好みに応じて細かなセッティングが可能だから、ハードにもソフトにも柔軟に対応可能だ。

トヨタ・ハイラックス JAOS style

▲フロントにはLEDライト(3灯)を内蔵したフロントガーニッシュを装着。

今回は“さまざまな遊びに使えるクルマ”として企画・撮影したが、実際にサーフィンのようなアクティブなシーンはもちろん、ゴルフのような大人の遊びにもしっかり対応できる足回りに仕上がっている。しなやかな乗り心地は複数人で乗り合わせてゴルフ場へと向かうのも良し。ふたりなら室内にゴルフバックを収納し、快適な移動も楽しめるだろう。

「JAOS」では、他にも「構造変更しない範囲でリフトアップしたい」(ver.B)や、「リフトアップしないで乗り心地だけを改善したい」(コンフォートタイプ)、さらに「構造変更してリフトアップも徹底的に楽しむ」(ver.C)など、テーマ別に設定されたハイラックス用サスペンションが用意されているが、これだけ幅広い製品を網羅できるのもまた、「JAOS」だからこそだ。

国内外で活躍しているラリーカーの存在も、こうしたパーツの製造・設計に有効活用されている。レースフィールドから日常使用まで。まさにハイラックスを“Gentle”にも“Beast”にも仕上げることのできる「JAOS」ならではのサスペンションキット。日常使用が中心ならば、まずは“Gentle”な方向性からハイラックスの足まわりを煮詰め直すことからスタートしたい。

CONTACT|JAOS
WEB|https://www.jaos.co.jp
MODEL|Natsuki Azuma 東夏輝
STYLING|Kazunari Hayakawa 早川一成
LOCATION|館山カントリークラブ(http://tateyama-cc.com)
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Cal Vol.46

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