アイクラーホームズ&ミッドセンチュリーデザイン|2月27日発売
- 2025/2/23
- MAGAZINE
- ミッドセンチュリーデザイン, cal, アイクラーホームズ

「アイクラーホームズ&ミッドセンチュリーデザイン(Eichler Homes and Mid-Century Design)」は、20世紀のアメリカ・西海岸で一世を風靡した「アイクラーホームズ」をテーマにした住宅建築実例集です。
「EICHLER HOMES(アイクラーホームズ)」は、20世紀中頃から主にカリフォルニア州で建築された規格型住宅であり、同時に企画・設計・建築を担った不動産デベロッパーの名称。この会社を率いたのが、ジョセフ・アイクラー(Joseph Eichler)でした。
彼はオーストリア系ユダヤ人の父とドイツ系ユダヤ人の母のもと、ニューヨーク・マンハッタンで生まれ育ちました。成人後、結婚を機に妻のファミリービジネスを継ぐため、北カリフォルニアへ移住。そこで偶然出会ったのが、建築家フランク・ロイド・ライトが設計した賃貸住宅です。
この出会いがアイクラーの建築への情熱をかき立て、不動産開発の道へと進むきっかけとなったのです。こうして彼は小さな不動産開発会社を立ち上げ、それが後に「アイクラーホームズ」となりました。
フランク・ロイド・ライトの建築は主に富裕層向けでしたが、アイクラーが目指したのは一般的な所得層向けの美しく機能的な住宅でした。彼が提供した住宅は、単なる建売住宅ではなく、センスの良いデザインや開放的な間取りを取り入れたものだったため、瞬く間に人気を博したそうです。その後、わずか24年間で1万1000戸もの住宅を供給したということからも、その人気の高さがうかがえます。
現在、アイクラーが手がけた住宅は歴史的な価値を認められ、カリフォルニア各地に残っています。特にサンフランシスコ近郊のベイエリアや南カリフォルニアのロングビーチ、オレンジなどには、大規模なアイクラーコミュニティが今も存在しており、多くのオーナーが修繕を重ねながら大切に住み続けています。
つまり、アイクラーホームとは、アメリカの住宅建築史において欠かせない存在なのです。一般的な所得層の人々に“夢のような住宅”を提供し続けたアイクラーの功績は、今なお輝きを放っています。
本書では、カリフォルニア現地で取材・撮影したアイクラーホームを紹介するほか、日本国内でアイクラーホームのデザインを取り入れた住宅も収録。また、当時のミッドセンチュリーデザイン家具のカタログなども掲載し、多彩な内容でお届けします。
アイクラーホームはもちろん、ミッドセンチュリーデザインの住宅や家具が好きな方には必携。アイクラーホームに焦点を当てた貴重な一冊です。
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書誌情報 | |
タイトル | アイクラーホームズ&ミッドセンチュリーデザイン |
本体価格 | 1650円(税込) |
発売日 | 2025年2月27日(木) |
雑誌コード | 66493-23 |
発売(出版社) | 株式会社徳間書店 |
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