1968 VANDEN PLASA PRINCESS TEA TIME|Gunma, JPN

ブリティッシュ・クラシックを楽しむならば、のんびりとティータイムを楽しむような余裕が欲しい。豪華な様相を見せるヴァンデンプラ・プリンセスと英国アンティークアイテムで英国紳士な時間を過ごしてみよう

クルマを気持ちの良い場所へと停めて、ティータイムを楽しむというのは、英国ではごく当たり前のことだ。英国へ行く機会があれば、パーキングエリアやイベント会場での人々をよく見てほしい。必ずといっていいくらい、クルマでの外出には水筒を持参し、ちょっとした休憩時にも一杯のお茶を楽しんでいる場面に出会うだろう。

外の風景を楽しみながら、お弁当を広げるピクニックはもともと17世紀のフランスで始まった。そのピクニックが文化として発展したのは海を渡った19世紀のイギリス。“ピクニック・ソサエティー”というサークルが社交界に誕生してからは、野原にティーセットを広げ、優雅なティータイムを過ごすのは国民的な嗜みとなったのだ。

そうした英国風ピクニックを楽しむのに、このヴァンデンプラ・プリンセスは、まさにうってつけの1台である。

ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(以下BMC)より1962年にデビューしたADO16というのが、ヴァンプラの型式番号となるのだが、バッジエンジニアリングという手法により、同じ型式でなんと6車種もが存在している。“オースティン”“モーリス”“MG”そして“ウーズレー”“ライレー”それぞれのブランドに合わせた特色を色付けている。中でも本革のシートやウォールナットのダッシュボードなど、最も豪華な装備を持ちベイビー・ロールスとも形容されるのが、この“ヴァンプラ”である

。クロームメッキが輝き堂々とした外装は、どんなファッションにも負けない存在感を持ち、フォーマルはもちろんラフなファッションにもマッチング。オールマイティに使えるのも魅力的だ。

サイズ的には小型車ながら、室内空間は大人5人が余裕をもって乗車できるし、最大の特徴であるハイドラスティック・サスペンションは、現代車さえも上回る最上の乗り心地を約束してくれる。小排気量ながら、トルクに溢れ運転しやすくタフなAタイプエンジンは、パーツの供給にも困る事はなく維持のしやすさも大きなアドバンテージである。

撮影で使用したヴァンプラは正規輸入車として、1968年に輸入され渋谷区富ヶ谷にあるキャピタル企業にて販売、以降好事家たちに大切に扱われてきた。正規輸入されたのは21台のみであり、さらに現存車は僅かになった希少な個体である。

英国的な楽しみかたを継承したピクニック、クルマと楽しめる最たるものではないだろうか。ヴァンプラでピクニックを楽しむのなら、英国アンティーク食器を揃えてぜひ出かけてみよう。

【INFORMATION】
SHOP|MINIYA AI FRAGILE
ADD|群馬県前橋市富士見町小暮2444-8
OPEN|11:50 – 19:30(月-金)/ 10:00-19:30(土・日・祭日)
CLOSE|月曜日 / 第2火曜日 / 第3日曜日(祝祭日の場合は次の日)
WEB|http://www3.wind.ne.jp/miniya/
PHONE|03-3792-7151

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|JUNICHI OKUMURA
STYLING|KAZUNARI_HAYAKAWA
MODEL|MARK
LOCATION|COUNTRYTOWN&CO.
PUBLISHED|2017
SOURCE|ザ・ブリティッシュ・スタイル Vol.2


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