幸運なるオーナーの下へ納められたシンガーの最新作|Los Angeles, California

Singer Vehicle Design Restored. Reimagined. Reborn
SINGER PORSCHE “STONE CANYON”
SINGER PORSCHE “HK5”

これまでと全く異なる発想で、ポルシェ・911のカスタムを施し、世界中に衝撃を与えた「シンガー・ヴィークル・デザイン」。その最新モデルはタルガをベースにした、コードネーム「ストーン・キャニオン(StoneCanyon)」と、クーペボディの「HK5」である。

走行性能と快適性を犠牲にすることなく初期型の911を彷彿とさせる懐古主義的なデザインで仕上げられたこれらの車両は、「シンガー」のルールに則り、どちらもタイプ964を元に製作された1台だ。

ボディは他のシンガー・ポルシェ・911と同様に塗装と下地を全て剥がされ、一度ベアメタルの状態にされた後、レインフォースで補強されたシャシーに、シンガー製のカーボン・ファイバー・パネルを組み合わせて完成されている。これらの作業により、車両重量は200㎏以上軽量化されるというから驚きだ。 

エンジンは「ストーン・キャニオン(StoneCanyon)」が3.6リッターの空冷6気筒をベースに排気量を4.0リッターへ拡大した390馬力仕様。一方の「HK5」は3.8リッター(350馬力)を搭載する。エンジンビルドを担当したのは、どちらもアメリカのレーシング・エンジンビルダーとして名高いEd Pinkレーシング・エンジンズである。 

 一方のトランスミションは「ストーン。キャニオン」の方がゲトラグ製のG50・5速M/T。「HK5」にはクロスレシオの6速M/Tを組み合わせている。ちなみに、「シンガー」では、オプションで911(993)・カレラ4用のAWDも用意されている。 

さて、こうして完成した、誰もが羨む2台のシンガー・ポルシェは、18か月の長い時間を経て、今、幸運なるオーナーの手元へ納められた。そして、世界のどこかで走るその姿に魅了され、また新たなるシンガー信者が増殖するのだろう。

【INFORMATION】
SHOP|SINGER VEHICLE DESIGN
WEB|http://singervehicledesign.com
CAR|PORSCHE “STONE CANYON” / SINGER PORSCHE “HK5”

PHOTO|SINGER VEHICLE DESIGN
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2017
SOURCE|Porsche Life Style Book


関連記事

ページ上部へ戻る