貴重な1955年式356 Pre-Aをベースにディテールに拘った「アウトロー」|North Hollywood,California

1955 PORSCHE 356 PRE-AEMORY OUTLAWBENT-WINDOW COUPE SILVER

「エモリー・モータースポーツ」では、ロードスター、スピードスター、クーペと、どんなボディ、年式でも独自のモデルに仕上げることができる。ご覧の個体は1949年から製造を開始したポルシェ・356の中でも特に初期に製作された俗にプリAと呼ばれる車両をベースにした「アウトロー」モデルである。

前後のバンパーを残している他、ドロップレーン(レインガーター)やBピラーなどはオリジナルのシルエットを残しており、356本来のルックスを比較的表している1台といえるだろう。しかしながら、ドレイブトレーンはいかにも「アウトロー」らしい仕上がりとなっている。

エンジンは南カリフォルニアで空冷4気筒エンジンのレストレーションやチューニングを行っているファット・パフォーマンス製のものを搭載する。914用の空冷4気筒エンジンをベースに、排気量を2.6リッターまで拡大、これに44mm IDFのキャブレターを組み合わせ、冷却用に911用ファンを追加している。トランスミッションは1959年から65年にかけて356に搭載されていた4速M/Tの741型を組み合わせる。

最高出力は185馬力というから、「アウトロー」にとって、バランスの良いパフォーマンスは180馬力前後ということなのだろう。車重はかなり軽量に仕上げられており、わずか840㎏。足まわりは911(901)用のIRSをインストールし、前後にはアンチ・スウェイバーを装着。車高は“レース・スタイル”と呼ばれるほど低められており、リアタイヤはフェンダー内に収まる勢いだ。

ディテールではハンドメイドのフードハンドルやルーバー加工されたエンジンリッド(コンペティションヒンジ付き)、カスタムメイドのウイングウインドウ(三角窓)、ヘッドライト・カバーなど独自のカスタムが施されており、オーダーメイドでディテールをチョイスできる「アウトロー」らしい仕上げとなっている。

【INFORMATION】
SHOP|EMORY MOTORSPORTS
WEB|https://www.emorymotorsports.com
CAR|1955 PORSCHE 356 PRE-A EMORY OUTLAWBENT-WINDOW COUPE SILVER

PHOTO|DREW PHILLIPS
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2017
SOURCE|Porsche Life Style Book


関連記事

ページ上部へ戻る