Made in California|Camino

古い伝統手法で調理される、ベイエリアトレンド最先鋒のフード

かつてドライグッズストア(生地,呉服,小間物類を取り扱う店)だった築80年以上の古い建物をオープンキッチン&ダイニングルームに仕立てて2008年にオープンした「Camino(カミーノ)」レストラン。

広いオープンスペースに足を踏み入れると、30人は座れる長テーブルに教会から譲り受けたウッドチェアが整然と並び、テーブルに仕切りはなく、隣同士の客でも気軽にコミュニケーションが取れる空間が広がる。その奥には象徴的なオープンフレームオーブンが中央に鎮座し、ウッド製のカウンタートップには様々な食材が並べられる。オープンフレームで調理されるその様は、まるで何かの儀式が行われているようだ。

メニューは日替わりで、季節の旬な食材をセレクトして、オーガニックに拘りながらオーナーシェフのRussell Moore が毎朝メニューを決める。共同経営者でありレストランマネージャーを務めるAllisonHopelain は、「Camino」レストランを、忘れかけた伝統的な手法で創作された新しいアメリカンフードと表現する。

「Camino」のメニューはお世辞にも豊富とはいえないし、アメリカンレストラン定番のピザやパスタも載っていない。オープン当初は訪れた客にコンセプトが理解されなかったという。しかし、今では独創的でいながら、どこか懐かしさも感じるRussell のレシピに幅広い年齢層のリピーターが「Camino」を訪れる。

[ Camino ]
Address: 3917 Grand Ave, Oakland, CA 94610
Phone: +1-510-547-5035
Hours: 17:30 – 21:30 (Sun, Mon, Wed, Thu),
17:30 – 22:00 (Fri, Sat)
Brunch: 10:00 – 14:00 (Sat, Sun)

PHOTOGRAPHS|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|SHINSUKE WATANABE
SOURCE|Cal Magazine #04

※編集部注:本記事はCal #04に掲載された記事を一部抜粋したものです。


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