Made in California |Prologue

常に新しいトレンドやムーブメントが湧き出てくるカルチャーの源泉、「カリフォルニア」。様々な人種や多文化が交じり合うカリフォルニアには、計り知れない魅力が詰まっている。そんなカリフォルニアの文化や製品を掘り下げていく連載企画の第一回は、サンフランシスコのユニークなショップ、フード、ブランドなどを紹介していこう。

サンフランシスコは不思議な町だ。

元々、ローカルの結びつきが強く、長い間、大手チェーンストアの進出を町全体が拒み続けてきた。この結果、アメリカのどんな町でも見かけることのできるハンバーガーやカフェなどのチェーンストアが極端に少なくみえる。マクドナルドもバーガーキングも、そしてスターバックスでさえ、ひっそりと息を潜め、まるで隠れるかのように営業をしているのだ。

特にミッション地区では、これらローカルカンパニーの勢力が完全に大手チェーンストアを圧倒している。雑多でラテンなミッションストリートも、プライベートブランドやハイブランドが並ぶバレンシア・ストリートも、どこへ行っても日本では見たことも、聞いたことも無いローカルカンパニー&ローカルブランドが軒を連ねており、数多くの地元民で賑わっている。

ブルーボトルやフォーバレルなどのサードウエーブコーヒーが、スターバックスに負けず、地元でしっかりとファンをつかみ、行列ができるほどの人気を誇ってきたのも、このようなローカルの結びつき、地元愛による“Buy Local” という考え方の影響が大きいのだろう。

しかも、これらの製品や商品は、いずれも付加価値が高く、より洗練され、より高品質であることがキーワードとなっており、人気をさらに盛り上げる要因のひとつとなっている。

特に「Organic=有機栽培」、「Hand Made =手作り、「Natural=自然」、「Fair trade = 公正取引」などの言葉は、ローカルカンパニー&ローカルブランドを象徴するキーワードになっている。

とかく大量生産・大量消費というイメージが強いアメリカだが、この“Buy Local” という流れは、今、カリフォルニアから少しずつ広がりつつある。20 世紀のアメリカを象徴するマスプロとは対極にある21 世紀のCounter Culture は、再びカリフォルニアから発信されるのだ。

※写真はDog Eared Books(900 Valencia St, San Francisco)。

PHOTOGRAPHS|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
SOURCE|Cal Magazine #04


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