40歳からの “移動販売” という働き方

【02/harry’s】

副業だからこそできる徹底的にこだわった車両作り

harry's 店主:五十嵐 治さん

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店主:五十嵐 治さん

産業機械に採用されているプリント基板の実装・組立を行う会社の経営が本業だという「harry’s」の五十嵐さん。

どの業界も似たようなものだが、製造業の海外生産移転が進むことでプリント基板の国内生産量は激減、市場が縮小していく中で、経営する会社の事業規模も縮小せざるを得なかったという。そんな彼が選んだのは、移動販売による経営の多角化だった。

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最初はちょっとしたサイドビジネスのつもりで、奥様の好きなフォルクスワーゲン・タイプⅡを下見しに埼玉県東松山市の「オールドカーズマーケット」を訪れたのがはじまりだった。

「その時見つけたのがシトロエンのHバンなんです」。笑顔で語るのはその奥様だ。「一目で惚れちゃって」という彼女は、キュートな外観とは裏腹にエアコンすらない半世紀前の移動販売車をマニュアル操作でスムーズに運転していくなかなかのツワモノでもある。

一方、経営者としての視点から店主の五十嵐さんは、他社と差別化するために希少なビンテージ車に特化していくことを思いつく。シトロエンの次は念願のフォルクスワーゲン・タイプⅡ、さらに最近では1955年製ルノー・ゴエレッティーや、1957年製シボレー・3100にエアストリームまで加わった。

計6台にも及ぶ車両はすべて「オールドカーズマーケット」から購入したものだ。「珍しいクルマ、変わったクルマで販売をしているからこそ、商売は順調に拡大しています」と五十嵐さん。

希少なビンテージカーを使った移動販売車はあちこちで注目を浴び、今では大企業の販売促進事業からローカルイベントまで引っ張りだこで、TV番組やプロモーションンビデオなどの出演も数えきれないほどだという。

これこそ、まさに趣味と実益を兼ねた理想の商売といえるのではないだろうか。

エアストリームを牽引する1957年製シボレー・C3100

エアストリームを牽引する1957年製シボレー・C3100


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