ネオクラシックなJA11Cをベースにした 遊び心あふれるカスタム・ジムニー|ディーン・コロラド

高人気ゆえに高値が続くJB64は、手軽にカスタムを楽しむにはハードルが高いと思うユーザーも少なくないだろう。その点、クラシックモデルは在庫も豊富。完成度の高いパーツも揃っているため、手軽にカスタムを楽しむには格好の素材だ。「ハザード」代表の大林さんが手がけたジムニー(JA11C)は、そんなカスタムプランの参考にもなりそうな1台だ。

JB64の登場以来、あらためて注目を浴びているスズキ・ジムニー。コンパクトで機能的な存在は、ご存知の通り軽自動車の中では極めて特殊なポジションにあり、キャンプモービルとしても人気の1台だ。

写真はそのジムニーの第二世代にあたる1990年式のJA11C型をベースにカスタムが加えられた車両である。排気量657ccの水冷直列3気筒SOHCエンジンは、インタークーラー付きのターボチャージャーを装着。ソフトトップということもあり、軽快な走りはJB64と比較してもけっして遜色のないモデルだ。

車両を製作したのは石川県金沢市を拠点とする「ハザード」。代表の大林さんが、普段の“足”としてカスタムを加えており、前後足まわりはロングシャックルの装着でワイルドにリフトアップ。足元には「ディーン・コロラド」の中から、現行JB74型(ジムニー・シエラ)用としてラインナップされている15×6.0 / インセット-5 / 5穴-139.7 / hubφ108.8を装着し、サムライ仕様(海外仕様)のオーバーフェンダーと組み合わせている。

エクステリアは「ディーン・コロラド」のスティールグレーとのマッチングを考慮して、ジープ・ラングラー用のアンヴィルグレーでニューペイント。さらに前後バンパーにアピオ製のメッキバンパーを、フロントには同社製ブロンコフェイスをセットアップすることで、個性的でクラシックな外観に仕上げている。

グリルにはフォード・ブロンコ純正のマーカーを組み合わせるなど、ディテールにもこだわっているのが特徴的だ。

完成した車両は元々軽量なソフトトップモデルということもあり、砂地も難なく走り回れるパフォーマンスを発揮。4輪駆動への切り替えは前輪のマニュアルフリーホイールハブをロックさせる必要があるが、コロラドのセンタープレートは簡単に着脱できるため、オフロード走行時のフリーホイールハブの切り替えにも支障がないそうだ。

海外のトレンドにひと手間加えてオリジナルのスタイルを生み出すのが「ハザード」の得意技。オーナーの趣味でカスタムを加えたジムニーは、そんなプロショップならではのノウハウが随所に見られる完成度の高い“遊びクルマ”といえるだろう。

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PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.22


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