Route 66 “Go West 2019” DAY03 スプリングフィールド→オクラホマシティ

3日目は終始風の強い1日だった。

朝8時にスプリングフィールド(ミズーリ州)のホテルを出発。気温は19度。市内には州道44号線とインターステートハイウェイ44号線(以下IH40)の2本が走る。州道44号線と266号線がかつてのルート66である。

イリノイ州と違ってミズーリ州は路面状況も良く、一般道もインターステートハイウェイもどちらも走りやすい。しかも、周囲を緑に囲まれた美しい景色の中(大半は牧場)をルートは貫いており、アップダウンも多く、走っていても飽きることがないのどかな光景だ。

後述するが、テキサス州アマリロ周辺からニューメキシコ州アルバカーキ周辺までのルート66は、その多くがIH40に変わってしまっており、旧道を楽しむ機会が少なくなる。その点、ミズーリ州からテキサス州までの区間は、本当の(旧道の)ルート66を味わえる貴重な区間だ。特にこのミズーリ州はルート66の保存や維持にも積極的で、その姿勢は交差点や分岐路のあちこちに設置されたルート66の交通標識からも感じ取れる。

年代によって複雑に変更されているルート66だが、少なくともミズーリ州では標識を確認しながらルートを間違えることなく走ることができるだろう。

しばらく走るとカーセージだ。この町はちょっした観光地として知られている。ダウンタウンもオールドタウンらしい見栄え。アンティークショップやカフェもあるから、一息入れるにはちょうどいい。

そして、ミズーリ州最後の町ジョプリンへ。大きな街でホテルも充実。さらに進むとカンザス州へと至る。カンザス州はわずか21マイルしかルート66が走っていないため、あっという間の通過。またこのカンザス州からテキサス州の区間は、まるで映画に出てくるようなゴーストタウンや寂れた町の連続でもある。

オクラホマに入るとルート66の看板がとたんに減る。気温は日中は26度。この日のホテル着は20時。実走行は573.7kmとなった。

それにしても、毎日かなりのハードスケジュール。500km以上走行して、毎日ホテルを変えながらの移動は想像以上にハードだ。このため、旅程に余裕がある人なら、シカゴ(イリノイ州)→オクラホマシティ(オクラホマ州)間だけでも+1日加えて、4日間かけてゆっくりと走ることをお勧めしたい。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO

【Cal #28 2019年5月30日発売号 特別企画 Route 66 “Go West 2019″ 記事一覧 】
https://calog.net/archives/tag/r66_go_west_2019


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